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重箱のすみ

こんな世界で戦う7人のことを書きたくて

ごめんね青春! 第7話

わざわざ言うことでもないのだが、今週もやはりとてもとても面白かった。間違いなく今期ナンバーワン、さらにもしかしたら今年ナンバーワンかもしれない。

 

今週は今までと少し趣が違ったように思えた。

前半は、コミカルの中にも、後ろめたさに苦しむ一平と平助を徹底的に描く重苦しい雰囲気。一平の不倫問題が前面にクローズアップされているが、それを通してあらわになるのは、平助の闇の深さである。罪を認めて正直に告白することが出来た一平と、罪を母以外の誰にも打ち明けられずに苦しむ平助。全てを告白し、ドンマイ先生にフラれ、号泣しながらも自分の罪から解放されて前に進むことが出来た一平を描くことで、未だに次のステップに進むことができず苦しんでいる平助をくっきりと浮かび上がらせていく。

「罪を告白して許されると思うな。楽になるのは自分だけだ」という平助は、今までこうやって自分を責め続けて生きてきたんだろう。しかし、母の「自分が楽になるのも大事だ」「平ちゃんが、うしろめたいからだよ」という言葉で、それもそろそろ限界にきていることに気付く。解放されるのはいつになるのだろうか。 

 

一平の不倫問題が解決したと思ったら、中井の転校問題。これは不倫とは違い、誰が悪いとも言い難い。だからこそ気持ちの持っていきようがない、言いようのない寂しさが全体を包む。

そういう、今週全体的に漂う、言いようのないもどかしい雰囲気を、最後の歩道橋のシーンで一気に解放したような爽快感があった。素晴らしい。本当に気持ちが良かった。これぞ青春ドラマだ。

 

そして最後に、りさがついに平助に惹かれる。平助が怒鳴っていた直後、ドアを閉めたりさの表情からおそらくそうなのだろうとは思っていたが、その理由がまた印象的だった。

今まで何を考えているかわからなかった原先生が、初めて感情をあらわにしているところを見た。りさはそう言ったのだ。

その理由を彼女はまだ知らない。

自分の罪を背負いこんで、自分を追い込んで、だからいつも自分の感情を出せない。後ろめたさのメタファーである母にしか本当のことを語れない。

本来なら、恋が大きく動いた明るいシーンなのであろうが、それよりも平助の現状に胸が苦しくなってしまった。また、りさが楽しそうだから、そのギャップが際立つ。

 

さて来週はどうなるのであろうか。

村井の問題は、今週で、すでに解決かと思っていた。同局TBSの「金八先生」で、上戸彩性同一性障害に苦しむ生徒を演じて社会的にも大きな話題を呼んだが、平助のクラスのみんなはあっさり受け入れた。

(以前「人という字は~」のパロディもあったし、このTBSでの学園ドラマという点において、おそらく金八先生の存在を意識していないことはないだろう)

時代は変わった。性同一性障害や同性愛は、差別されるようなものではなく、当たり前に近くにあるものとして描かれるようになったのである。しかしどうやら、理事長にとってはそうではなかったらしい。

男子と女子、バカと優等生、仏教とキリスト教

様々な立場の和解と融和を描いてきたこのドラマ、次の問題にはどう立ち向かうのか。早くも来週が楽しみでしかたない。