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重箱のすみ

こんな世界で戦う7人のことを書きたくて

ホントに見てない玉ヶ谷 ―改めてキスブサの魅力を考える―

久しぶりに、キスマイBUSAIKU!?の感想をこちらに書いてみたいと思います。タイトルは、今話題の「とにかく明るい安村」さんと同じ語感で読んで頂ければと思います(笑)

 

今週、10/19放送分のキスブサのテーマは、『怒って帰る彼女の二の腕(N)引っ張って(H)キス(K)』というものだった。彼女と二人でカフェでデートをしているときに、他の女性を見てしまったことに対して、彼女であるマイコが「ちょっと、今女の人見てたでしょ?」と、やきもちを焼いて帰ろうとしてしまう。そんなマイコを引きとめて、キュンとさせる「NHK」をするというお題だった。

今回、番組冒頭でこのシチュエーションが発表された時点で、Twitterの私のタイムラインでは非難ごうごうだった(笑)。「設定がひどい」「屋外でやらないで」「こんなことで怒る女が悪い」「彼女めんどくさい」などの辛辣な言葉が並んで、これこそがブサイクコメントじゃないかと思ってしまった(笑)。私自身も、これくらいで怒って帰ろうとする女なんてめんどくさすぎるし、小さいことでいちいちケンカしてたらこの先も上手く行かないだろうからもう別れたら?と思ってしまって(笑)。せめて怒る理由がもうちょっとマシだったらよかったのに。まぁ、そんなわけで、設定に対してはあまり共感できなかったけれども、VTR自体はそれぞれ個性が出ていてとっても面白かった。

今回の順位は、1位藤ヶ谷・2位玉森・3位横尾・4位北山・5位千賀・6位二階堂・7位宮田、という結果であった。放送では、宮田と藤ヶ谷が残り、先に7位の宮田が放送され、最後に藤ヶ谷のVTRが披露されることとなった。さすがのキング藤ヶ谷は素晴らしかった。キスをするまでの間が完璧すぎる。それを見ていたスタジオのメンバーも「おいおいー!」「なんだよこれー!!」「どっから出てくるんだよこのアイデア!!」と大騒ぎ(笑)

もちろん藤ヶ谷の「NHK」自体もさすがだったのだが、私はそれよりも一点、気になるところがあった。

藤ヶ谷、女の人、見てた…?

後日、改めて全員のVTRを見返してみた。もう一回見てみるとよくわかったんだけど、やっぱり藤ヶ谷は他の女性を見ていない。そして、2位の玉森も同じだった。他のメンバーは、設定に則ってがっつり他の女性を見ていたのに、この二人は女性がいる方向を見ていただけ・あるいはボーッとしていただけで、本当に見ていなかったのだ。だから彼女に「今女の人見てたでしょ?」と言われても、「見てないよ」と返したのは言い訳ではなく本当だった。ホントに見てない玉ヶ谷。

つまりこの二人は、本当に見ていなかった演技にすることで、『彼女と一緒にいるのに他の女性に気を取られて彼女を怒らせてしまう』というお題の設定すら変えてしまった。玉森は『自分がボーッとしていたところをたまたま彼女が勘違いしてしまっただけ』というシチュエーションに変えて、誰も悪くない状況を作り上げている。藤ヶ谷に至っては、彼女を抱きしめた時に「マイコを勘違いさせてしまったのは俺の責任」とまで言っている。『誰も悪くないけれど結果心配させてしまった俺が悪い』ということにして、他のメンバーとは圧倒的な違いを見せつけている。

特に「マイコが全然かまってくれないんだもん」と、他の女性を見ていた理由を堂々と彼女のせいにする北山とは正反対だ(笑)*1。個人的には、他の女を見てる見てないっていう些細な話題の時に「勘違いさせちゃったのは俺の『責任』」とか言い出すのは重すぎてムリーとか思うんだけど(笑)、でもこれでこそ藤ヶ谷である。サイコーです。

藤ヶ谷と玉森は、彼女を悪者にしないために設定すら変える。他のメンバーからすれば、「そんなのいいのかよーズルいよー」となるかもしれないけれども、この発想が出てくるということ自体がすごい。これか。これが、玉ヶ谷がキスブサの上位2TOPを担っている理由なんだなと思った。

 

以前から度々書いていますが、私は彼らに本格的にハマる前、あまりKis-My-Ft2という存在に対していいイメージを抱いていませんでした。主な理由は2つあって、1つはやはりSMAPとの抱き合わせ的商法が好きではなかったから。もう1つは、格差売り戦略があまりにもかわいそうに映ってしまったから。それは歌番組で見るような衣装格差だけではなくて、チラッと数回見た程度のキスブサでも同じ印象だった。初期のキスブサは、今ほどランキングに波乱もおきていなくて、たまたま見た回はいっつも玉森と藤ヶ谷が上位の印象だった。性格がひねくれている私は、「結局人気が全てなんでしょー。やってること関係無くて、この二人がやってればなんでもいいんでしょー。」と思ってしまっていた*2

キスブサをちゃんと継続的に見るようになってからわかったんだけれども、確かに人気もあるだろうけど、やっぱり玉ヶ谷が上位を取るのにはそれなりの理由があるのだね。自分を大切にしてほしい、お姫様扱いしてほしいという女性の理想に答えるべく、徹底してシチュエーションを考え抜いている。以前、今年の7月の終わりごろに発売された*3雑誌TVstationの『BUSAIKU下剋上!?』で、玉ヶ谷が「今自分達はスランプ状態だ」と自ら語っていたことがあって。

藤ヶ谷:この2人は、今まで上位をとってきたけど、これだけやってくると同じようなことで1位を取れなくなるというか、「新しいことで上位」を期待されるから、試行錯誤しちゃって、それでスランプに…。

玉森:そうなんだよ。最初の頃にいろいろ攻めすぎたから、それにかぶらない演技をしようとすると、ね。スタッフさんとの打ち合わせの時間も伸びたもん。今までと違う見せ方をしなきゃって思うと、どうしても時間がかかっちゃう。

すごく興味深いテキストだった。「どうせ何やっても上位なんだろう」という目で見られがちだと思うんだけど、その裏には上位常連だからこその難しさがあるという。それを同じ感覚で共有できる二人だからこその会話だと感じた。

 

もちろん、他のメンバーが考える時間が足りないとか、努力が足りないと言いたいわけじゃない。全くその逆で、全員真剣に考えている。全員真剣なのに、その方向性が間逆だったりするからそれがまた面白い。それに、キスブサのVTRを審査する女性は、作為的に選んでいるのか結果としてそうなっているのかはわからないが、とにかく「男性には優しくしてほしい」「お姫様扱いしてほしい」という理想が高い方が多い気がする。でも、女性が男性に求めるものなんて人それぞれなのだから、キスブサのランキングで良いとされたものが当てはまるかどうかはわからないし、下位のメンバーの方が自分のツボだと感じる方もいるだろう。

私が、キスブサを元々ストレートに楽しめなかった人間だからこそ、もしかしたらまだ世の中には、「どうせ藤ヶ谷と玉森は人気あるから上位なんだろう」って思って、食わず嫌いをしている方がいるかもしれないなって思うんですよね。

そういう方に、玉ヶ谷の上位なりの苦労とか、どんなランキングでも各メンバーの良さが出ているVTRの面白さとか、ランキングに共感できなくても結果として自分のツボのメンバーを見つけられればいいんじゃないかとか、

そういう、キスブサの魅力の本質的なところが伝わればいいなぁと、今回改めて感じたのでした。

 

*1:とはいえ、北山のVTRはこれぞ北山先輩という感じで北山先輩の中の満点でした

*2:今になって整理してみると、過去キスマイに対してひねくれた感情を持ちすぎで、よくこんな人間が今こんなに好きになってるなと自分のことながらびっくりする

*3:すみません、正式な発売日がわからない