重箱のすみ

こんな世界で戦う7人のことを書きたくて

DREAM BOYS(9/16) 初心者の雑感

もう一ヵ月以上経ってしまったのですが、9/16に、DREAM BOYSの昼公演を見に行ってきました。

以前他の記事で少し書きましたが、私はドリボを見に行くのも初めて、っていうか宮玉千の3人を生でお見かけするのも初めて、なんならそもそもジャニーズの舞台というもの自体を見に行くのが初めてでした。そんな初めてづくしの初心者が見に行って楽しめるのかなぁとか、歴史を知らなければいけない部分もあるんじゃないかなぁと不安だったのですが、結果とても楽しかったです。

公演中に色々と考えたこと、感じたことをまとめてみようと思っていたら、なかなか言葉がまとまらず、気付いたらもう11月になってしまいました。自分の考えたことを自分自身で上手く表現できていないなぁと思う箇所もたくさんあるのですが、思いきって公開してみます。なお、最初に述べたように、超初心者なので大したことは書いておらず、「そんなことも知らないの?」というところも多々あるかと思います。なのでこれは、【超初心者がドリボを見に行ってみた結果!】のような体験記のような心構えで読んで頂けると幸いです。っていうかそういうタイトルにすればよかったかも。

ストーリーや流れを思い出すに当たっては、こちらのブログを参考にさせて頂きました。シーンごとにまとめてくださっていて、とてもわかりやすかったです。

sasagimame.hatenablog.com

 

また、こちらのりおぴさんのブログは、ツッコミどころポイントを楽しみたい方にオススメです。「お前ボクシングやめたのにボクサー映画には出るのかよ!おこ!」という箇所で大笑いしました(笑)

leeohu.hatenablog.com

 

以下、いくつかのポイントに分けて書いてみます。

 

ストーリーについて

今までドリボも、ジャニーズの舞台も一度も見に行ったことがなかった私ですが、「ジャニーズの舞台はストーリーがトンチキ」という情報だけは、なぜか知っていました。方々からところどころに聞こえてきました(笑)。だから、見に行った時にストーリーが意味不明過ぎて面白くなかったらどうしようと勝手に思っていたのですが、実際見に行ったら大丈夫だった。むしろ、様々なツッコミどころはあれど、「理解できない!」「ついて行けない!」みたいな感情になったところは、ほぼないと言っていいと思います。

ただ、それは玉森班が、今年の舞台が始まるにあたって脚本を練り直したからということが大きいのだと思います。私は公演後にパンフレットを読んだので、後から知ったのですがすが、玉森班は物語の根幹は残しつつ、わかりやすいようにストーリーに相当手を加えてくれていたようで。玉森はパンフで「相関図を書いたりして…座長ってこんなに大変なのかと思った」と述べていたし、千秋楽のあいさつでも宮田と千賀に、「(稽古が)始まる前からさ、本をわかりやすくしようとかやったよね…」という趣旨のことを言っていたそうです。実際、私は去年のを見ていませんが、「去年よりずっとわかりやすい」という他の方のご意見もたくさんお見かけしました。初心者の私を振り落とさないでくれたのは、玉森班の努力があったからだと思います。その気持ち、ちゃんと伝わりました。ありがとうございます。

けれど一点だけ述べるとすれば、開演前にパンフレットのあらすじ部分を読んでおけばよかったなぁというところでした。これは個人的な話ですが、私は普段からネタバレが好きではなくて、普段ドラマや映画でも、HPやテレビ誌などに書いてあるあらすじの部分はほとんど読みません。初見の新鮮さを最大限に味わいたいと思うのです。

ただ、ドリボの場合は、いきなり最初から作品が急スピードで展開していく。最初のシーンで、新人王のタイトルを争ったユウタとケントだけれども、その次のシーンではもうユウタはボクシングをやめていて、ケントは勝ちを重ねてチャンプになっている。そんなに一気にチャンプってなれるの?と思っていたら、パンフレットを見て、このシーンは半年後の設定だということを知って、「そうだったの!?」となった(笑)。ここはさすがに前知識がないとわかんない(笑)。特に最初の方はそういう箇所がいくつかあったので、それを知っていればもう少し理解が深まって、物語に入り込む速度も速くなったんじゃないかなぁと思ったのでした。

 

この舞台全体・そしてジャニーズ舞台というものについて

スト―リ―には思ったほどトンチキ要素を感じなかったと書いた私が、それよりもやっぱり度肝を抜かれたのは、今まで生きてきて見たことがなかった演舞やアクションや舞台装置。スケールの大きさもそうだし、加えて、こういう仕組みでこういうことを表現するんだ!っていう驚きがありました。

私、今まで見たこともないのに生意気だったのですが、ジャニーズ舞台のストーリーがトンチキだと言われてるのって、派手な演舞や大技など(パフォーマンス)をメインに考えてて、内容(ストーリー)をそれに付随させてるからなのかなって思ってたんです。でも、実際見てみた印象は逆で、意外と、ストーリーで伝えたいことを表現するための大技って感じがしました。特にそれを感じたのが、仮面の世界と空中浮遊するシーン。どちらもそのパフォーマンス自体がすごい高度*1だけれども、その高度な演舞ありきというよりも、悪夢にうなされていたりとか、「ユウタが本当の自分を探して彷徨う」というイメージを表現するためのものだったのかもしれないなと。だから、私の思っていた以上に、ストーリーとパフォーマンスは一体化しているものなんだと感じました。

しかしまぁ、玉森の仮面の世界からの玉フラ&たまのぼりの流れ本当に、本当にすごかったなぁ。特に仮面と番傘のパフォーマンスは言い尽せないほどの衝撃でした。あんな演舞今まで見たことがない。それまで「かっこいい!煌びやか!楽しい!!」みたいな軽率なハイテンションで見ていたのに、鈍器で殴られたような衝撃。自分のいる帝劇の箱ごと異次元に持って行かれたような感覚。今が何年何月何日かわからなくなったような気持ちだった。ストーリーで理解できないと思ったところはなかったのに、この仮面の演舞で「理解できない……」って、ちょっと思ったくらい(笑)

私が何にそんなにびっくりしたのか後から考えてみたのですが、演舞そのものに対しての衝撃ももちろんのこと、それ以上に「理解できないと感じるパフォーマンスを見た」ということに対しての衝撃もあったのかもしれません。例えば、サーカスを見に行った時でも、空中ブランコとか綱渡りを見て「すごいなー」と思うけれども、そういうパフォーマンス自体は知っているし、昔からあるじゃないですか。でも仮面の世界とか玉フラのパフォーマンスは、今までこんなもの見たことなくて、何がどうなっているのかわからなくて。20代も後半に差しかかってくるというそこそこ生きている年月の中で、そういう「理解できないと感じるパフォーマンスを見た」ということ自体が、新鮮だったのかもしれません。

そして、ジャニーズの舞台の魅力というものはおそらくそこなんだろうなと思うのです。普通に生きていたら、見ることも、知ることもない、人知を超えたハイレベルなパフォーマンス。新鮮で、異次元に吹っ飛ばされたような感覚を味わえるところ。同じ人間とは思えないところ*2

ただ、もしかしたら世の中には、この魅力を魅力として捉えることのできる人達ばかりではないのかもしれないな、とも考えたのです。私の観測範囲だけなのかもしれないのですが、最近はとみに芸術やエンタメに関しては、「わかりやすさ」が重視される時代のように感じます。趣味が多様化、細分化して、みんなが同じものを見ている訳ではない時代。だからそれがどんなにハイレベルであるかに関わらず、普段そのジャンルに触れていない、明るくない人でも理解できることができるか、わかりやすいか、親しみやすいか。そうやって、大衆を引き付けることができるわかりやすいもの=「良いもの」と短絡的に判断されてしまうことが、多いように思えるのです。だから、理解できないなりに楽しめる人と、理解できないものには魅力を感じない方もいるのではないかなぁと。そこがエンタメの難しいところだなぁと感じたのでした。ちなみに私は、「理解できない…!」と思ってしまったけれども、自分の想像を超えた所にある斬新な発想に打ちのめされたかったり、圧倒的なパフォーマンスをみて突き放されたりしたいので、むしろ「理解できない」という事態はとても嬉しいものでした。……こう言ってしまうとM気質なのかなって感じですが(笑)

ここからは完全に余談です。

私は今年の1月、某週刊誌の某メ○ーさんの発言に対してショックを受けてしまいました。かの有名な「SMAPは踊れない*3」ってやつです(苦笑)。それを知ってしまった直後は、なんてひどいことを言うのだろうと思っていた。正直、そんなの私もわかっている*4。まぁ踊れないというか、その…個性が爆発して踊りが揃わないというか…*5

もちろんヘタと言うつもりはないが、SMAPは歌も踊りも完璧ではない。けれども、バラエティでの親しみやすさだったり、5人の関係性だったり、なんでもチャレンジする姿だったりと、それをカバーするほどの魅力があったからこそ、完璧ではない5人でも圧倒的なオーラを身につけることができたのだ。歌やダンスを超絶上手い人を5人集めたところで、SMAPになるわけではない。そんなことくらい世の中の人みんなわかっていると思っていた。だから、よりによって事務所内部の人が、なんでそんなことを今更公の場で言うのかわからなかった。

でもそれが今回、ジャニーズの舞台というものを見に行って、やっと私の中で腑に落ちた部分があった。 多分、メ○ーさんの中では、ジャニーズのエンターテイメントというのは、こういう舞台・ショーが基本なのだろう。だから、煌びやかな世界で斬新な演出を繰り広げ、見る者を驚かし、圧倒することこそができてこそだという考え方ではないのだろうか。それは、SMAPがやってきた、バラエティで顔を売る「親しみやすさ」とは、ある意味で対極だ。そういう点で、言葉として出てきたのは「SMAPは踊れない」ということだったけれども、あれは言ってみれば、『根本的に私の目指しているエンターテイメントとは方向性が違う』という意味だったのかもしれないな、と、今になって思ったのでした。*6

 

ここからは、玉森・宮田・千賀のそれぞれの印象を。ただし、役柄やストーリーの話と、本人についての話がうまく分けることができず、ごっちゃになってしまっていますがご了承ください。

 

ユウタ(玉森裕太

初見なので他の方がどう演じているのかは全くわからない。けれども、「なぜか色んなことが降りかかってきて、それを全部背負い込み、肝心なところで助けを求めず、ひたすら批判を受け続ける」というユウタの感じが、そのまま私の玉森裕太のイメージにつながるなぁなんて思いながら見ていた。全部背負い込んで自分で解決しようとするので、周りになかなかその苦労が伝わらず、何を考えているのかわからないと言われ、さらに周りからの風当たりが強くなり、多分それもまた本人を苦しめる一因になっていて……あれ、私、今ユウタと玉森さん本人のどっちの話をしているのかわからなくなってきました。とにかく、私が多少なりとも本人のことを知っているからこそ伝わってくるものもあるなと思ったし、そうやって本人自身の前提知識があった方が楽しめるという面もあるのだろうな。

また、弟のユウキと静かに穏やかに過ごすことだけを願って、そのために自分の気持ちを殺していた場面が本編のほとんどを占めるからこそ、終盤のマダムとリカさんに思いっきり自分の気持ちをぶつけるシーンが映えるなぁと思った。ずーっと抑圧されていたエネルギーを存分に発揮してる感が、見ている側も気持ち良かった。

パフォーマンスの面で一番印象に残っているのは、たまのぼりの直前。玉森は、手にかけるロープ*7だけで体の全てのバランスをとっている。そのロープをグッと力を入れて手首に通し、吊りあがる直前、玉森は息を吐いて口をきゅっと結んだように見えた。その一連の動作が、これから始まるハードなパフォーマンスに挑む直前に気合いを入れる瞬間を垣間見れた感じがして、そしてこの人の背負うものの大きさを感じて、とってもドキドキした。

性格的には、センター気質や座長気質ではないのかもしれない。けれど、何はともあれ、最後に階段を下りて舞台の中心に立っている玉森さんを見て、なんだかすごい引力を感じたし、これがセンターの風格なんだなぁと思ったと言うか。最後は玉森にしか目が行かなかった。つくづく不思議な人だし、つくづくすごい人ですね。

 

 ケント(千賀健永)

チャンプのことを考えるにあたって、一番気になる点はやはり、彼がいつからユウタがボクシングを辞めた理由を知っていたのだろうということだ。それが本編で明確に明かされることはない。けれども、ユウタとチャンプの試合で、鉛の板を仕込まれていてそのパンチで倒れた後、ユウキに対して「ユウタを恨むなよ」と意味深な言葉を言っている。この辺りでもうケントは、ユウタがボクシングを辞めた理由がなんとなくユウキのことに関係があると気付いていたのではないだろうか。ユウキはケントのジムに入り浸っていたわけだし、そこで何か気になる様子があったとか。もっと言うと、ケントはそれよりもっと前に気付いていて、それを知った上で「試合しようぜ」と言っていたのかもしれない。

なぜそう思うのかというと、 「もしこの時点でユウタの事情を理解していたら」と捉えると、ただ怒ったり挑発しているわけではなくて、本当は心根が優しくて、ユウタと本音でぶつかりたかっただけなんだろうって感じられるからです。一見すると、ユウタに対して勝気で挑発的な態度を貫いているように感じられるケントが、病室のシーンで急にユウキにユウタのことをわかってやれと語り始めるのは、正反対のことを言っているように見える。けれども、「本音でぶつかりたかっただけだ」というシンプルな理由で考えると結構すっきりして、一本芯の通った人物、というケントの印象が浮かび上がってくる。その説得力をもたせられるところがすごいなと思ったのです。

今回の千賀さんは、演技プランを事前に考えるのではなく、その場その場のチャンプの感情を大切にしようと考えて演じていたそう。私は演技のことは全然わからないけれども、なんだかそれを聞いて嬉しくなった。その方がいいんじゃないかなぁ。色々と考えるよりも、感情で突き動かされる方が合っているような気がする。そして私も、この人に対しては理論よりも感性で見るのが一番合っている。

 

トシヤ(宮田俊哉

ユウタは何があったのか全く語ろうとしないし、ケントは頑なな態度を取り続けている。こんな2人の仲を取り持って、きっと何か事情があるはずだと、いつか昔のように戻れると、そう信じ続けられるのは半端ではない。私だったらこんな立場絶対いやだ(笑←)。優しいと一言で言っても、それを貫き、他人のために尽くし抜ける人はそんなにいない。温厚なトシヤが唯一怒りを全面に出したシーンも、リカさんがユウタの曲をないがしろにした時だけだ。宮田はパンフや各種雑誌でも、自分はトシヤとは全然違うというようなことを言っていたけれど、傍から見ている分にはそうは感じなかった。むしろ宮田だからこそできる役だと感じました。ビューティフルデイズの前のヤスイの「みんなトシヤの笑顔が大好きなんだ!」みたいなセリフすごくいいな。*8

また、キスマイコンサートの感想の時にも書きましたが、テレビで見るのと生で見た時の印象が一番違ったのは宮田だったかも。本当に立ち姿が美しくて、特にかっちりしたスーツっぽい衣装がとてもよく似合う。さらに、まあこれは役柄的なものもあるだろうけど、3人の中で一番セリフが聞き取りやすくて、発声がきれいだなーって思った。上手く言えないんだけども、一つひとつの所作がクオリティ高くて、当たり前なんだけど、あぁプロだなぁって思ったのだった。

 

 

ドリボは精神力を消耗する…というようなことを言っていたのは3人のうち誰だっただろうか。実際見に行ってみて、本当にそうだよなぁと思った。当然、フライングしたりローラーで走り回ったり、ボクシングしたり、逆さ吊りになったり、ぐるぐる回ったり、とにかく体力も激しく削られるだろう。でもそれと同時に、このハードでなかなか救いようのないストーリー。役柄上とはいえ、精神的に追いこまれる場面も多いため、それに引きずられそうになった時だってあったのではないだろうか。

そして、9月はキスマイのコンサートとも同時並行で、さらにレギュラー番組収録、PV撮影、各種雑誌の取材などで、休演日も休みではなかった。ずっと動き続けていた。毎日色々な仕事がある中で、体力的にも精神的にもここに集中させるのは本当に大変だったと思う。けれど、3人はそれを表には出さなかった。SHOW TIMEの時は可愛く楽しそうに歌い踊っていたし、幕が閉まる直前のあの千賀さんの満面の笑顔は忘れられない。

「頑張ってる」だけで評価される世界ではないことはわかっている。いくら忙しかろうが、いくら努力をしていようが、結果がすべてだ。だけど見ている側としては、「頑張っている」という姿自体に、胸を打たれる側面があるのも事実だった。それが、頑張っていることを辛そうに見せないなら、尚更だ。

去年の私は、このDREAM BOYSという舞台の存在すら知らなかった。だから今年だって、彼らがどんなに死力を尽くして舞台に臨んでいたか以前に、その存在すら知らない人だって世の中にはたくさんいる。ジャニーズの舞台が好みかどうかは見てみないとわからないけれど、こんな世界があるんだということをもっとたくさんの人が知ってくれるといいなぁと、勝手ながらに思った。彼らの努力が、もっと多くの人に伝わればいいなぁ、新しい世界に誘ってくれるようになればいいなぁ、何かしらの形でそういう状況がもっと整えばいいなぁと、生意気ながらに思った。

 

超初心者がドリボを見に行ってみた結果

 →私を新しい世界へ連れて行ってくれてありがとうございました。

 

*1:そして玉森はそれを難なくやっているように見せてしまう

*2:だからこそ「アイドルは2.5次元」という表現が合うのかもしれない

*3:http://www.johnnys-watcher.net/article/412747661.html

*4:←ひどい

*5:←墓穴

*6:でもだからと言ってSMAPだってコンサートでハイクオリティのパフォーマンスを見せているわけだし、そもそもバラエティ番組で共演しないことは何の理由にもならないし理解できないし、本当に本当に派閥体制に対する恨みは消えないけれど、その話をしているとこの記事が終わらなくなるので以下略

*7:正確にはロープっていうか布みたいな感じだと思う。そこに手首を通す感じになっていた

*8:記憶力皆無