重箱のすみ

アイドルとの距離感の取り方は、いつまでたっても難しい

「極端」だから、だからあなたが好き ―千賀さん25歳のお誕生日によせて―

千賀健永さん、25歳のお誕生日おめでとうございます。

 

私がどうして、千賀さんを一番に応援するようになったのかというと、とってもざっくり言うと、

「元々キスマイの中で一番顔がタイプで、本格的に彼らを見るようになった後に『Thank youじゃん!』初回AのDVDの企画でメンバーに感謝していることを言う時に全く嫌みなくストレートにメンバーの好きなことを言って、言われたメンバーの方が照れて何も言えなくなっているのを見ても満足そうにしているところを見て『何この人…ピュアすぎる…かわいい……』と思ってしまったから」

という感じです(ざっくり言いすぎ)。

なんですけれども、千賀さんのどこが好きなのかと言われると、上手く説明できない自分がいました。大好きなんだけれど、何が好きなのかよくわからない。それは同時に、千賀さんがどんな人なのかというのを、一言で言い表せないということでもありました。色々な場面で、色々な表情を見せてくれたけれども、それを一つの言葉でまとめるのは難しい。その時々で全部違うから。この魅力はどう言えばいいんだろうって、ずっと思っていました。

 

そんな中で一つのヒントになったのが、あるラジオ番組での発言でした。千賀さんは名古屋出身ということで、ソロで東海地域のテレビやラジオにお呼ばれする機会が多くなってきて、その度にいろいろなお話が聞けて、とても嬉しく思っています。

1/24に放送された、東海ラジオの「上からも下からもねね!」という番組では、笑いを交えつつもかなり切り込んだお話をしてくれました。その中で、パーソナリティのねねさんに「ジャニーズの先輩で、こんな感じになりたいなっていう目標とする先輩は?」と聞かれた時に、千賀さんはこう答えていました。

嵐の櫻井翔くんと、2人いるんですけど…中居さん。

僕の中では正反対なんですよ。(中居さんは)バラエティとしてMCをやっている、そういうところに尊敬を感じてるんですけど、かたや櫻井くんはニュースキャスターとかで、政治的な部分も喋れたりする。

どっちも、尊敬してて。後々やっぱ、ニュース番組とかそういうこともやりたいですし、プラスアルファ、バラエティのMCもやっていきたいですしっていうところで、このお二方を。

 

……まぁ、邪推してしまうと、デビュー前にお世話になっていた嵐の名前も、デビュー後にお世話になっているSMAPの名前も出すことによって、その…なんというか、双方に配慮してバランスをとってるなっていうか(笑)←

そういう思いもあるんですけども、でも、二人とも尊敬してて、本当に憧れているというところに嘘はないんだろうなって思って。だけど私はそれにびっくりしました。まず、MCをやるというだけで大変なことなのに、正反対のタイプのMCをどっちもできるようになりたいって言うなんて。なんて欲張りなんだ。でも、それこそが千賀さんなんですよね。

これを聞いてやっと少しわかったような気がする。

「ひとつ」に定まらないところ、「ひとつ」に留まらないところ。一見正反対の要素が同居しているところ。それこそが千賀さんの魅力なんだって。

 

舞祭組なのに、本当は二枚目に行きたい。

キャーって言われることを狙ってるのに、いざカッコつけると恥ずかしくなっちゃう。

カッコいい自分を見せたいと思うのに、舞祭組の活動も大切にしたい。

最年少というポジションが好きなのに、早く大人になりたい。

天然なのに、MCがやりたい。

場を盛り上げるために思ってもいないこと言っちゃって、言っちゃった後に後悔する。

メンバーのことを思って寝ないで手作りのアクセサリーを作ったのに、その場のウケを狙って「経費削減のため」なんて言っちゃう。

最近では、メンバーのことを大切に思っているのに、「メンバーと一緒にいるバラエティはやりづらい。アウェーで一人でやるほうがいい」なんていう発言もあって、何か…遅れてきた反抗期なのかな…?みたいな(笑)

 

一見すると、こんな感情が一人の人間の中に同居しているなんて信じられない。

けれど、なんて言うのかな、

多かれ少なかれ、人間ってこういうもんなんじゃないかな、とも思うんです。

よく、性格診断テストとかであるじゃないですか。「大勢でいるよりも、一人でいるほうが好きだ(はい・いいえ)」みたいなやつ。私こういうのって、「いや、その時々によるだろ!!どっちもあるよ!!決められないよ!!」って思っちゃうんですよね(笑)。

きっと、人にはそれぞれいろんな面があって、それは時と場合によって多様に変化して、一つに定まるものではなくて。現状に満足する思いもあれば、隣の芝生が羨ましくなることもある。

だから、現実と理想のギャップでもがいて戦っている千賀さんは、ある意味、人間っぽいなって思うんです。悩んでいたり、苦しんでいたり、悔しがっていたりするのがすぐにわかる。全部顔に出てしまう人。もしかしたらそれは、「美しくてキラキラしているところを見せる」ことが求められるアイドルという立場としては、あまり褒められたことではないのかもしれない。

でも私は、そんなあなただから好きなんだ。

美しくてキラキラしたところばかりではないけれど、苦しんで、もがいて、その後に見せてくれる笑顔が本当に素敵だから、勇気をくれるから、だからあなたが好きです。

 

昨夜放送の、「ミになる図書館」で、千賀さんは後輩のジャニーズJr.の安井くんと渡辺くんに色々と裏の顔を暴露され、「ビジネスで三枚目を演じている」というような発言を中居に「だっせー」なんて言われていたけれども(笑)、やっぱり一番ひどかったのは、中居からのアドバイスの言葉を忘れるっていう一件ですよね(笑)

以前、中居からアドバイスをもらったのに、それを忘れてしまって、後輩に『バラエティには徹底とナントカが大事』と言ったという話。収録中にその「ナントカ」の部分を思い出して、「あっ思い出した!良かった~」みたいなことを言っていて、「いや、思い出したから良かったねっていう話じゃないわ!」と思ったけれども(笑)、その千賀さんが忘れていた中居のアドバイスの言葉、それこそが『極端』だった。

そう、極端なんですよね。やりたいことが正反対なんだよ。千賀さんの中には「程よい」という言葉が無い。

ずっと見つからなかった、千賀さんの魅力を言い表す言葉。

『極端』だから、あなたが好きです。

 

いつかその焦りも、悩みも、苦しみも、全部笑顔となって返ってきますように。

素敵な思い出がたくさん生まれる一年になりますように。