重箱のすみ

アイドルとの距離感の取り方は、いつまでたっても難しい

メンタルズタボロだった私がドリボを見に行った話

DREAM BOYS 2016、一ヶ月間本当にお疲れ様でした。全員ケガなく、事故なく、最後まで完走できて本当に良かった。毎公演全身全霊でぶつかっていくみんなの姿が、きっと多くの人の心に響いたと思います。月並みなことばだけど、頑張ってくれてありがとう。感動をありがとう。

さて、本当はこの30倍くらい書きたいことあるので早くブログを書きたいんですけど、時間がない&語彙力がない&そもそも書くのが遅いの三重苦で全く進んでいません。かなしい。

なので今日は、公演自体の感想ではなく、超個人的な話をお届けさせて頂きたいと思っております。公演そのものの感想は別に書きたいと思っています。ただの気持ち悪い自分語りですので(っていうか私のブログはたいていそうですが)、レポとか感想とかが読みたいんだよって方は他のところをあたっていただいた方が良いかと思います。どうぞよろしくお願いします。

 

 

 

私、今回のドリボはFCも帝劇枠も一般も全部ダメで、協力してくれたお友達もダメで、もう諦めかけていました。今年は観られないかもしれないなぁって。そんな私の元に、ある日、カード枠で当選したチケットが届いたのでした。その日は、8/14の午後でした。午前1時にSMAP解散報道が出た、その日の午後でした。

その日全然寝られてなかったし、メンタルはズタボロだし。誰が悪いか知らないけど、こんな事態になってしまったことへの不満でいっぱいだし。チケットを手にすることができて嬉しかった一方で、私はこんな調子で見に行っていいのか?楽しめるのか?と不安になってしまって。

でもね、そのチケットを持って観劇した日、本っ当に楽しくてね。自分でもびっくりするくらい楽しくてね。キラキラ輝いてる3人の姿が、そして甘い千賀さんの笑顔が見られて本当に嬉しくて、ワクワクして。忘れてた。エンターテイメントって、本来、こういう気持ちにさせてくれるものじゃないのかって。

傷ついたこと、納得できないこと、許せないこと。挙げ始めればキリがなくて。そのうちに、誰のことも信じられなくなって。8/14から2週間くらいずっと、ひどいメンタルだった。

キスマイの頑張ってる姿を見る度に「何でこんなに頑張ってるの。意味ないんだよ。どうせいつか解散するのに」。

8月の終わり、シャラサマがオリコン1位をとれないかもしれないという事態になって、みんながCDを買い足した、通称「追いシャララ」or「シャラサマ狩り」。その動きを見て、「こんなに頑張ったって事務所の上層部に気に入られなかったら解散させられるのに」。そんな思いがどうしても出てきてしまう。(とか言いつつ、計7枚も買ってる私は本当に矛盾している)

今でもそういう思いが完全に消えたわけじゃない。でも、そういうもどかしさや遣る瀬無さとは別のところでね、今、輝いてる千賀さんを見ていたいって。今、いつか来る終わりを恐れて目を背けてしまったら、きっと後悔するって、なんか、思ったんだよね。傷ついたことも許せないこともたくさんあるし、スマをそういう状況に追い込んだ場所に所属している人のことを愛し続けられる自信がないと思ったのも本当のところだけど、やっぱり、作品で返してくれたから。すごく良かったから。色々な気持ちとは立て分けて、あなたのことを見ていきたいんだよね。

 

実は、私がドリボを楽しめるのか不安だったのには、もう一つ理由があって。

時系列的に言うと逆なんだけれど、ドリボの今年の会見(6月末)で、「今年はジャニーさんの提案で大幅にストーリーのラストを変える」ということが発表された。

ジャニーさんのことが嫌いなわけじゃないんですよ。決してそんな訳ではないんですけど、なんか最近すごく思うのが、私はどんなにジャニーズの歴史を勉強しても、感覚レベルで、ジャニーズエンターテイメントの本質というものを理解できる日は来ないんじゃないかなって。どんなに好きでも、どんなに勉強しても、私は彼らの作るものの本当の良さがわからないんじゃないかって。それなら私はもう行かないほうがいいのかもしれないって思ってしまって。

けれどそんな中、キスマイ3人はドリボ関連の雑誌で「お芝居の要素を大切にする」と何度も強調してくれた。ストーリーを大切に作っていきたいといってくれた。その言葉だけで、なんだかすっと楽になった。

歌重視、ダンス重視、演舞やパフォーマンス重視、ジャニーズエンターテイメント感重視、カッコいい自担が見れれば何でも良い……などなど、あらゆる要素があるだけに、あらゆる見に行く理由がある。その中で、「お芝居やストーリー重視」の人の存在もちゃんと理解して、認めてくれてるのがありがたくて。当たり前のことなんだけど。だって舞台なんだから、ストーリー重視なのは当たり前のことなんだけど。でも私は鈍感だから、言ってくれないと安心できない。言ってくれて嬉しい。こういう場面で、キスマイのバランス感覚の良さを改めて思い知りました。私みたいな人をちゃんと拾ってくれるありがたさ。

そして実際見に行ってみて、その3人の意志や決意がはっきりと感じられました。確かに悲しい終わりかただったけれど、その一方で静かでとても美しくて。そしてそこに至るまでの流れがさらに整理されて見やすくなっているから、その展開を自然に受け入れることが出来るように感じられたのでした。もちろんこのお話の主人公はユウタだけど、ケントやトシヤの行動や、そこに至るまでの感情もしっかりと描かれているから、3人がそれぞれ主役というか。当たり前だけど、一人ひとりが、それぞれの人生をちゃんと生きているっていうことがはっきり感じられて、いい意味で3人が対等に見えたんですよね。

「ストーリーが変わる」って聞いた時、去年せっかく3人が何度も話し合って作り上げてきたものが壊れるのが嫌だなって、そう思ってしまったのが正直なところ。けれど実際見てみると、今までの3人が積み重ねてきたものの上に今年のストーリーがあるって、そう感じられたのがとても嬉しかったです。

 

 

もしかしたら、どこかで気持ちが切れて、私が今年のドリボを見に行けなかったかもしれなかった可能性は十分にあって。でも、気持ちを切らさないで、メンタルズタボロの中でも行けてよかった、本当に。

最近あまりにも色々なことが多すぎて、感情がぐちゃぐちゃで、もう良く分からなくなっていたんだなぁきっと。本来、アイドルを好きでいるって、ワクワクとか、ドキドキとか、キラキラを楽しみに行くものだよなって、それを糧に自分の人生を頑張って、自分の人生を輝かせてくれるものだよなって、そんな当たり前のことを改めて実感させてくれた。

 

 

 

千賀さんはいつだって私が苦しい時にダイレクトな言葉をくれるよね。

私が小さいことで悩んでいた時にキスログで「俺はマイナスなことでもプラスなことでも考えてしまう。でも、そういう自分好きだからいいの。その方が人の気持ちがわかる人間でいられる気がするからさ」って言っていたよね。今でも私、自分のめんどくささに拍車がかかって嫌な時、この言葉を思い出すの。

年末にちょっとだけ担降りしそうになったときに、新年の年賀状にダイレクトに「年が明けても好きでいてね!」って書いてくれてたよね。

いや、わかってるんだ。私は根がネガティブなので、365日のうち350日くらいネガティブなので、どんな言葉でも基本響くんだ(笑)

でもね、8/14、メンタルがズタボロだった、その日その時に届いたチケットで、大事なことを改めて感じさせてもらったよ。
いつだって、もうダメだと思った時に、絶妙なタイミングで引き戻してくれるから、もう当分離れるのは無理かなと思っている。
ねぇ、千賀さん、

これを運命って言うのかな?

 

本当は、今だけが楽しければいいっていう考えは好きじゃないんだ。それが自分のことだけだったらいい。でも、アイドルを追いかけながら「今だけが楽しければいい」って言い、いい時だけをかじらせてもらって、調子が悪くなったら離れてしまうのは、アイドルを消費しているような気がして。消耗品のように扱って、人として扱えていないような気がして。だから、あなたがどうなっても、事務所がどうなっても、見続けていける、支えていける覚悟があるくらいじゃないと、ファンをやりたくないんだ、本当は。

今のところの私には、そこまでの覚悟もなくて、っていうかメンタルがズタボロなのでいつまでこんな熱量を保てるのかも自分でもわからなくて、

それでも、今は今しかないから、今のあなたのことを見ていたい。

 

心が揺れても今は振り向かない。