重箱のすみ

こんな世界で戦う7人のことを書きたくて

ポジティブに生きようよ

キスマイを好きになってから、自分の人生が変わったなと思ったことはいくつもあるのだが、中でも衝撃度が強いのは、「ずっとあったものの存在を全く知らなかったこと」かもしれない。

ジャニーズ事務所のタレントさん達が、ブログやツイッターのようなサービスを使っていないことは知っていた。事務所としてさせない方針なんだろうなということもなんとなくわかっていた。しかし、ジャニーズwebという公式サイトに登録すれば(月額300円)、その中で本人達が書いているブログを読めるということは全然知らなかった。公式サイトに登録すれば見れるんだ、えっ、っていうかジャニーズのタレントさんでもブログやってるんだ?というレベルだった。

Kis-My-Ft2のブログは、「キスログ」というタイトルで、全メンバーが週一回は必ず更新する。7人もいると、ブログにもそれぞれの個性が表れていてとても面白い。例えば宮田は文章からテンションの高さが伝わってきて脳内再生余裕だし、藤ヶ谷はまるで彼氏*1とのラブラブ自慢をする女子高生のような文章を書いていて、初めて読んだ時はテレビで魅せるセクシーキングとの落差がすごすぎてくらくらした。そんな中、二階堂は自分を「二」と表し、ファンを代表していると思われる「皆」という架空の存在との会話形式で文章を進めていく。しかし「皆って誰のことなんですか?」と二階堂本人に聞くと「そんなくだらない質問はしないでね」と怒られる。こわい。

実際に登録し、読み始めてみると不思議な感じがした。いつもテレビで見ているあの人達が、本当に書いている文章なんだっていうことが、なんだか信じられなかった。彼らからこちらに与えられる情報は、いつもテレビを通したマスなコミュニケーションであって、その姿が全てなんだと思っていたから。本人達の生の声を聞け、些細な日常や、リアルな感性を感じられるキスログを読み始めると、ありきたりな表現だけど、彼らとの距離が近くなったように感じる。

キスログの中には、新曲の宣伝や、「明日のキスブサ見てね!」というような告知もあったりして、そういうのを見ると「キスログ読んでる人は多分言われなくても見るよ…。ブログを一般層に開放した方がこういう告知が効果あるんじゃないかな…。」と思ってしまうのが正直なところだったりする。だけど、そうやって限られた人しか読めないものだからこそ、彼らが本音で語ってくれている気もする。

 

先日、仕事でちょっとしたトラブルがあった。それは私のせいではない、と先輩は言ってくれた。けれども、自分がもっと上手く対処できていれば、おおごとにはならなかったのではないか。他の上司にはどう思われているのだろうか。などと考えてしまって、でも動揺を隠さなければと思って表情には出さなかった。

ひと段落して時計を見ると、その時の時刻は19時ごろ。あっ、今日はキスログの更新日じゃないか。職場には残っていたがもうサービス残業タイムだった私は、ちょっと休憩のつもりでiPhoneを取り出しキスログを読んだ。

その日は二階堂の更新日だった。二階堂は、「天気は悪いしいきなり寒くなったりするけどいい意味で飽きない天気だね」と始める。【読んでいる皆】は「かなりポジティブ!!」と返す。それに対して「二」はこう言った。

 

二「ポジティブに生きようよ^^ 悩んでても仕方ないし、楽しく人生送ろう!!」

 

なんてことはない、たったこれだけである。シンプルな言葉。

それなのに、その日の仕事で色々と思いつめていた私にはこの言葉がやけに染みて、自分のiPhoneの画面を見ながらぼろぼろ涙をこぼしてしまった。虚勢をはって何でもないような顔をしていたさっきまでの自分が、だいぶ無理をしていたんだと気付いた。今の職場に勤め始めて3年目。色々あったけれど、職場で泣いたことはなかった。私のデスクの周りに誰もいなくて良かった。

 

もう一つ印象に残っているのは、ある日の千賀のキスログ。

千賀は普段からテレビや雑誌を見ていても、ピュアでまっすぐで、独特の感性を持っているなと感じていたんだけど、キスログではさらにそれがいかんなく発揮されているように思う。

その日の千賀の文章は、1週間や2週間という、短い時間であっという間に散ってしまう桜に感情があったとしたらどうなんだろう?と感じるところから始まった。さらに、桜を見て新たなスタートを感じる一方、桜の中に「別れ」のイメージを感じて、儚さや切なさを感じると綴っていた。

ここまででも十分千賀らしい。この豊かな感性と想像力。しかしこの日は、それだけでは終わらなかった。千賀は、「ふつうそこまで考えないよね。俺はマイナスなことでもプラスなことでも考えてしまう」と続け、考え過ぎてしまう自分は、要領よく人生うまくくぐり抜けられる人とは真逆だ、と自ら述べたのだ。そしてこう綴る。

 

でも、そういう自分好きだからいいの。

その方が人の気持ちがわかる人間でいられる気がするからさ。

 

こういう人だから私は千賀さんが好きなんだなと改めて思った。深く考えないで要領よく生きられるなら楽だけど、一つひとつをじっくり考えて自分の中で意味づけして進んでいく。だからこそ気付けることもある、知ることができる想いもある。私もそうやって進んで行きたいんだ。

自慢じゃないけれど、私も、一つのことをくよくよ考えてしまうところがあって、考え過ぎると深みにはまって抜け出せなくなって、うまくやっている人を見ると、なんで自分はこんななんだろうと落ちこんで。でも、本人がこう言ってくれるなら、私もそんな自分のことが好きになれるかな、と思ったりした。

 

 

ジャニーズの他のグループのことはあまりわからないので、相対的な話じゃなく私の絶対的評価的な観点なんだけど、キスマイってかなり山あり谷ありで、茨の道をくぐっているようなイメージが私の中であって。決して、楽しいところだけを見せているわけじゃない。苦しんでいるところも、上手くいかなかったところも、余すところなく電波に乗せられる。アイドルなんだから、本来笑顔で明るくて楽しくて輝いてるところだけ見せられればそれでいいのかもしれないし、過酷な姿を見せなくてもいいのかもしれない。事実、本格的に彼らを好きになるまでの私は、断片的に入ってくる情報だけで、「なんかキスマイって、いつも過酷なことしててちょっとかわいそうだよね……」と引いてしまう部分があった。

でも好きになってから思う。そういう彼らだからこそ伝わってくる言葉がある。

日々色々なことがある芸能界という世界で、プレッシャーを感じたり壁にぶつかることも多いだろうし、様々な企画に挑戦して苦しさも経験しているであろう二階堂が言う、「ポジティブに生きようよ」という言葉の強さ。

泣いてるところ放送されちゃったり、色々考えすぎちゃって顔や態度に出ちゃったり、それでも「今が楽しい」「そんな自分が好き」と言える千賀の説得力。

キスマイは、外野で見ているより、中に入って、彼らと一緒に喜怒哀楽を体験したほうが、きっとずっと楽しい。ジェットコースターみたいでハラハラすることもあるけど、それも含めて、彼らの飾らない姿がくれる勇気がある。そんなことを最近、改めて感じた。

 

キスマイのみなさん、いつもありがとう。

今から月曜の出勤が不安すぎて、吐きそうになっているけれど頑張るよ。

*1:ここでは横尾渉のことを指します