重箱のすみ

アイドルとの距離感の取り方は、いつまでたっても難しい

新年早々ネガティブだったのですが、少し元気を取り戻してきたので、今年もよろしくお願いします。

あけましておめでとうございます。

ご挨拶が遅くなってしまいましたが、昨年このブログに来て下さった皆様、本当にありがとうございました。たくさんの方に読んで頂いたこと、読者登録、スター、TwitterのRT、お気に入り、リプライ、とっても嬉しかったです。私が根はナマケモノの人間なので、更新頻度が高いブログではないんですが、お気に召して頂けましたら、今年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

……と、ここまで、仰々しく書いてきたのですが……今日書くのはタイトルの通り、あんまり楽しい話じゃないんです……すみません……。あっ、ちなみに担降りブログではないです。だいぶそれに近い雰囲気になってしまってると思うのですが(苦笑)

Twitterを見てくださっている方は、私が年末に、「書こうと思ってたのが全然終わらない~」みたいなことを言っていたのをご存知かと思います。それは何かと言うと、私が今まで書いてこなかった、「どうしてキスマイを好きになったのか」という話でした。時間が足りなくて書けなかったというのが一番の理由なのですが、それに加えて、自分の気持ちが前向きになれなかったということもありました。

 

何となく、自分の気持ちに違和感が生じてきたと感じたのは、12月の終わりごろ、もう2015年も残り数日というところだった。どうにも自分の気持ちが、キスマイから離れてしまっているなと感じた。

キスマイBUSAIKUは、12/21の放送を最後に3週間お休み。キスマイ魔ジックも12/22の放送が今年最後。なんだか寂しさを感じる中で、TEGIWAというスペシャル番組はあったけれども、キスマイを見たいという気持ちがあまり満たされるものではなかった*1。 

寂しさを感じた一番の要因は、レギュラー番組がお休みの時期になり、お正月スペシャルもなかったから彼らの新しい姿を見ることができなかったという件なんだと思う。一気にキスマイを見る機会が減ってしまって、するとその一週間だけでも急に気持ちが冷めていくのが自分でわかってしまった。

その気持ちに輪をかけたのは、キスログの更新が少なくなって、彼らの生の声が聞ける機会が少なくなってしまったことを実感したからだと思う。

キスログの更新頻度が下がったのは、11月のことだからもう結構前だ。

mgmcnlife.hatenablog.com

この時に色々書いたのだけれども、実はこの頃は、「寂しいな、残念だな」とは思っていても、その気持ちを紛らわすことが出来た。レギュラー番組は変わらず放送されるし、さらに北山さんがサイレーン、玉森さんが青春探偵ハルヤ、宮田さんが子連れ信兵衛と、3人もドラマに出演していてどれもとても楽しかった。加えて、自分の仕事も結構忙しい時期だったので、毎日寂しさを感じる暇がないくらい充実していた。

けれど、年末年始になってその番組出演ラッシュが終わってしまった時に、キスマイに接する時間が一気に減ってしまったと感じた。そうすると、見て見ぬふりをしてきたキスログのことに関しての気持ちがわきあがってくる。以前だったら、こうやってテレビで見られない時期も、キスログで報告してくれる何気ないことに心躍らせることができたのに。そう思うと、寂しさよりももどかしさや憤りを感じるようになってしまった。本当は、あまり気にしたくなかったんだよ。自分の力でどうにかなるものではないことに対して憤るのは、何の生産性もないし、さらに無力感を痛感するだけだし。

「芸能人(アイドル)は商品である」というのはよく言われることだけれど、普通の会社が作る商品と決定的に違うところがあると思う。それは、「会社の方針に対して抗議したいと思っても『商品を買わない』という手法では抗議できない」という点だ。例えばある会社のチョコレートのお菓子が大好きだったとする。ある日、そのお菓子を作っている会社が何かしらの不祥事を起こしたとする。自分はそんな会社にお金を払いたくないと思った場合、その会社のお菓子を買うことはせず、別の会社のお菓子を買うことで抗議の意思を示すことができる。大好きだったチョコレートのお菓子、違う会社のお菓子に乗り換えよう。名残惜しいけれども、ちょっと食感違うけれども。

でも、芸能人は、商品と言えども代えがきかない。事務所の方針に対して抗議したいからと言って、違う人を好きになることはできないんだ。「似ている人」じゃダメなんだ、顔が似ていても、性格が似ていても、歌い方やダンスの癖が似ていてもダメなんだ。その人しかいないのだから。そうすると抗議の意思を示す方法がない。CDやDVDを買わなければ、好きな人の姿を見ることができないんだから、損をするのは自分だ。キスログの方針に納得していないからと言って、自分一人がジャニーズwebを退会したところで、運営側に何の影響もないし、ひいては自分が見られなくなるだけ、自分が損をするだけだ。見て見ぬふりをしていたんだけれども、ここでどうにも耐えられなくなって、このどうしようもないもどかしさに気付かされてしまった。

 

そんなことをうだうだ考えながら迎えた1月1日。人生で初めて、ジャニーズカウントダウンコンサートを最初から最後まで見た。全体的にはすごく楽しかったし、キスマイも可愛くて可愛くて、そしてローラーでドームを駆け回る姿が放送に乗ったのがとても嬉しくて。コンサート自体には全然不満はない、とても楽しかった…んだけれど。

上手く表現できないんだけれど、見ていて感じたことは、ジャニーズの歴史はとても長くて深くて、その「文脈」を知っている人でないと楽しめない部分も大いにあるんだろうなということだった。今から歴史を全て勉強するなんて無理だし、私はどうやってもこの魅力を最大限理解できることはないんだろうなって思ってしまって。いわゆる「派閥」の問題で、キスマイはあまり多くの先輩たちと絡む機会がない。大体SMAPばっかり。私はSMAPが好きだから嬉しいんだけども、でも客観的にみると、それは可哀想な事態だと常々思っていた。だから今回キスマイがカウコンに出れて本当に良かったと思うんだけど、その反面、今まであまりこういう場面を見たことがなかったということに気付かされた。私、何にも知らないんだなぁ。当たり前のことだけど、何にも知らないということを今まで自覚してなかったんだなぁ。

 

頑張らなければいけないのかもしれない、と初めて思った。

キスマイを好きになってからあっという間の一年間だった。リリース時期にはいっぱいお金飛んでいくし、忙しい時期にテレビ番組の録画消化するの大変だし、9月なんてそれまで一度も現場行ったことなかったのに3回も行った。色々あったけれど、「頑張って追いかけた」という気持ちは全然なかった。頑張ったのは仕事だけ。もともと別ジャンルでオタクをやっていたこともあって、「作品にはその努力の対価としてお金を落とすべき」と思っていたし、現場に行くことにも全然抵抗感はなかったからひょいひょい出かけて行った。だからひたすら楽しかった。10月ごろなんかちょっと色々ありましたが、その時にも自分の気持ちを整理するのに時間はかかったけれど、それも頑張ったという感覚ではなかったんだよね。

けれど今回初めて、彼らを好きでいるには頑張らなければいけないのかもしれないと思った。見れない時期が続いても自分の気持ちをキープしなければいけない。自分の力ではどうしようもないもどかしい事態に直面しても耐えなければいけない。ジャニーズの歴史を勉強しなきゃいけない。そうやって、頑張らなければ、ファンと言える資格はないのかもしれないって。 

2015年の一年間、本気で応援してきたつもりなのに、本気で好きだったのに。少し見れなくなっただけで、少し思うところがあっただけで、こんなに気持ちが引いちゃうなんて。私の「好き」はそんなもんだったのかなぁって。そしたら、別に無理して追いかけなくてもいいかって、もしかしたらここで終わりかなって、ちょっとだけ思ってしまったんです。

 

 

そんなことを考えながら、1月1日のお昼頃、届いた年賀状を整理していたら、なんとその中にキスマイからの年賀状がありました。私は、ファンクラブから年賀状が送られてくるなんて全然知らなかったので、本当に新鮮で、嬉しくて。さらに、そこに書いてあった千賀さんからのメッセージに私はさらにびっくりしちゃいました。

『明けても好きでいてね!』

……彼はそう書いていました。

いや、もちろん、わかってます。多分そんなに深い意味はなくて、「新しい一年もよろしくね」程度のことを彼なりの言葉で言い換えただけだと思う。思うんだけど、この、年が明けるタイミングでめちゃめちゃネガティブになってしまっていた私は、全部見透かされているって感じたのでした。大変だ、この人、離してくれないや。

前にも書きましたが、私は感情より先に頭が動いてしまって、余計なことをごちゃごちゃと考えてしまいます。でもその度に、千賀さんは絶妙なタイミングでメッセージを発信してくれて、難しい理屈なんていいから早く来いよと腕を引っ張られているような気持ちになります。今年もそんな感じでいくのかな。

 

もう一つ。今月7日発売、2016年2月号のduet。そのテキストで、「この一年ファンにやってほしいこと」は何かという質問があった。それに対しての横尾さんの答えが衝撃的だった。(以下要旨)

何かをやって頑張らなきゃいけないのは俺らだから、ファンの方にやってほしいことはないよ。今年もキスマイらしくゆっくり進んでいくので、温かく見守ってほしい。

まず、「キスマイらしくゆっくりと進んでいく」という箇所。えっ!?横尾さん、ゆっくり進んでるつもりだったんですか!?これで!?おそらく、デビューしてからの凄まじい躍進劇、快進撃はファンじゃなくとも認めるところであろうに、ゆっくり進んでるつもりだったんですか!?どういう感覚なんだ!?

まぁそれは一旦置いておくとして、冒頭の「頑張らなければいけないのは俺らだからファンにやってほしいことは特にない」という答えが、なんかもう衝撃でした。アイドルって「ずっと僕のことを愛して」とか「これからもついてきて」って言うのが普通だと思っていた。もちろんそういう言葉も嬉しい。自分の存在がちょっとでもアイドルの糧になるなら。けれども、それは時として負担になってしまう。今の私には、「何もやらなくていい」という言葉がとても響いた。

私、頑張らなくてもいいでしょうか。

頑張らずに、理想形を決めずに、自分なりの「好き」で、いいでしょうか。

 

そんな訳で、年末から年始にかけてひたすらグラグラしていた自分のスタンスがやっと確定してきたので、久しぶりにブログを書いてみました。まだ自分の気持ちが完全に戻ってないなぁと思うんだけど、うーん、どうなんだろう。キスブサ再開したり、KIS-MY-WORLDのDVDが発売されたりして、供給が多くなってくれれば、また変わってくるだろうか。まぁそれもあまり焦らず、ゆるりと待ちます。

今年の目標は、「頑張らずに好きでいること」にしようかなと、考えています。

 

*1:色々言いたいことはありますが、だいぶマイルドな表現にしています笑