重箱のすみ

アイドルとの距離感の取り方は、いつまでたっても難しい

「私はあんなにつらかったのに」

(はじめにお断りさせていただきますが、最近ざわざわしている件に関して、誰のどんな意見も聞きたくない、余計な情報を入れたくないという方は、お読みにならないことをお勧めさせていただきます。「最近ざわざわしてる件ってなに?」っていう方もスルー推奨です。あと、自分の気持ちを整理するために書いてるので、自分の気持ちがすっきりしたと思ったら後から消しちゃうかもしれません。お許しください)

 

 

突然だけど、やっぱり、若い時からジャニオタだった方と、20代も後半に差し掛かろうというときにジャニーズの世界に本格的に足を踏み入れた私は、根本的に考え方が違うんだと思う。

もちろん、個人差があるので、すべての人がそうだとは言わない。けれど私は以前から、ジャニオタの皆様の、ジャニーズアイドルにおける恋愛に対しての意識が、本当に厳しいものなんだなというのを常々感じていた。もちろん私も、アイドルが女性と堂々と街を歩いているところをツーショット撮られるようなことがあったら当然嫌な気持ちになってしまう。彼女がいることなんてわかってるけど、その相手が見えてしまうと生々しくなってしまう、隠してくれという気持ちは当然だと思う。

けれど、ここからはもう共感してもらえない人も多いと思うんだけど、私はそれが気を付けててもバレてしまったのなら、もうしょうがないって思ってしまうタイプの人間なのだ。つまり、バレるかどうかという「結果」よりも、隠す努力をしていたかという「過程」の方に重きを置いていると言ったらいいだろうか。だから私は、2015年に藤ヶ谷さんが色々あった時に、あんなに責められるのがちょっとわからなかった。ツーショット撮られたわけでもなし、決定的な証拠が出てくるわけでもなし、お互いブログなどで匂わせてるわけでもなし。それでもこんなに責められるものなんだというのは、私にとっては一種のカルチャーショックだった。そっか、みなさんこんなに厳しいんだな。

 

ここまで書いたら大体私が何を言いたいのかはわかっていただけたかと思いますが、そんなわけで今回は結構ダメージが大きいです。それは「結果」は言わずもがな、その「過程」において、「隠そうとする努力」が見えないと感じられてしまったからです。

こんなこと言ってると、お前2015年は他にも10月くらいに色々あっただろ*1、自担には甘いんかと思われてしまうかもしれませんが、あれは本当に付き合っているのかどうかは別として、いわゆる闇写を根拠にしていたというところが大きいんです。スマホのケースなんて本来だったらファンには見えないところだし、厳しい意見の方が、盗撮された写真を根拠に責め立てるのは、自分も悪いことをしているのにそれを差し置いて人の悪事を責め立てているような違和感があった*2。私の中では、努力が足りないとは思っていなかった。本当に付き合っているのかどうかは別としてね*3。(でもまぁ、これは自担に甘いと言われても仕方ないとは自覚しています。)

けど、今回はどうだろう。次から次へと出てくる情報や画像は、気を付けていたとは思えないもの。ほとんどが当人達から発信されたもの。私、自分で言うのもなんだけど、アイドルの恋愛に関しては、他の方に比べれば相当ハードルが低いほうだと思うよ。だって、結果的にバレたとしても、本人が気を付けてたと感じられれば、多少ショックはうけるけど、しょうがないよねって思っちゃうんだもん。気を付けていたのに結果的に暴かれちゃってかわいそうだなって思っちゃうんだもん。甘いって思われるかもしれないけど、これが本当に私の考え方なんだよ。でも、そんな私の低いハードルでも許せないって思うことが出てきてしまったのは本当に残念だよ。

 

彼女を作るななんて言わないし、女性と遊ぶななんて言わない。そんなこと言う権利は私にはない。

でもさ、でもさ。去年大きな変動があって、キスマイはこれからどうなるんだろうって、もどかしくて、苦しくて。中止になったお仕事もあるし、新規のお仕事はなかなか入ってこない。彼らにSMAPと同じような苦労を味わってほしくはない。ヤキモキしたけれど、私が貢献できることはお金を払うことしかなくて。だから去年発売されたCDもDVDも全形態買ってるよ。それは、貢ぐと言う感覚じゃなくて、素晴らしい作品を提供して頂いた対価を支払っていたという感覚なので、後悔はないし、お金を返せなんて言わない。けれど、こちらのそういうヤキモキが伝わってなかったのかなって思ってしまうことが悲しいんだ。

キスマイがずっと続いていくグループになるようにって、もっとたくさんの人に愛されるグループになるようにって。そういう願いを込めて作品を買っていたし、作品でもテレビでも、いいところはどんどんつぶやいて、少しでも反響が伝わればいいなって思ってたのに。支えているなんて大げさだとはわかっているけど、せめてこの気持ちが届いたらいいなって思ってたのに。

恋愛してないわけがないけど、それがバレてしまうか、バレるにしてもどうやってバレるか、それによって離れたり冷めたりするファンの方もいらっしゃるでしょう。そうすると売り上げが変わってしまう。売れなくなるとリリースのペースが落ちてしまう。そうすると一般層が知る機会が減ってしまう。新規ファンの流入が少なくなってしまう。さらに売り上げが減ってリリースのペースが落ちてしまう。一回そういうペースに入ってしまったら、なかなかそこから抜け出すのは難しい。そうなったら国民的なんて夢のままで終わってしまうと思うんだけどな。こんなこと、私がわざわざ言わなくても十分わかってくれてると思ってたんだけどな。

私は去年一年間、あんなにつらかったのに。こちらがどんなに好きでも、どんなに結果を残していても、事務所の一存で冷遇されてしまう可能性だってあるかもしれない。キスマイがどうか冷遇されないようにってずっと願って、ヤキモキして、苦しくて。私はあんなにつらかったのに、その時に当人は楽しそうだったなんて。いや、女性と遊んでて楽しそうなのは別にいい。お仕事している以上そういうオンオフの切替も大切でしょう。でもそれをみんなに見えるようにするなんて。冷遇されても仕方ない環境を自ら作るなんて。

この世に永遠なんてないし、絶対なんてない。当たり前のように感じられることは、日々の膨大な努力によって支えられているものだし、それには本当に感謝している。だからこそそこが緩んでしまったらすぐに崩れてしまうし、そうなったらファンにできることなんて何にもないことをわかってほしい。

私はあんなにつらかったのに。

 

これが偽らざる私の気持ちなんだけど、でも、まぁ、冷静になって考えてみると「私はあんなにつらかったのに」「あなたも同じ気持ちでいると思ってたのに」って、文字で見るとヤバいよね。 だいぶヤバい。これは自分の感情の押し付けだ。強制だ。

それこそ去年一年で、あんなに学んだじゃないか。人は自分の思うようにはならない。ファンが思うこととアイドルが思うことが一致するとは限らない。何かあった時にファンにできることなど何もないと。自分の想いを託しすぎたり、依存しすぎたり、そういう好きになり方は良くないってわかってたじゃないか。

もうやめよう。最近ずっと、色々なことを考えていた。特に、3/1に発売されたニューシングル『INTER』の売上が思ったより伸びなかったという事実について。もちろん、そうは言っても、オリコン初動(発売一週目の売上)で20万枚を超えているというのは本当にすごいことだ。だけど、どうしたって事務所内の他のグループと比べられてしまうし、そこではもっと結果を残せないと認めてもらえないのかもしれない。この、一般知名度やFC会員数に対してなかなか売り上げが比例しない状況はどうとらえたらいいんだろうって、勝手に私なりに分析や考察をしていたブログ記事を書き進めていたんですけど、それももう捨てます。消します。バカバカしくなってしまった。そんなことファンが考えたって何ともならないのに。公開する前で良かった。

もうやめよう。ちょっと期待を押し付けすぎた。ちょっと入れ込みすぎた。

ちょっと、好きになりすぎた。

自分がどんなに願ったって、直接話したこともない他人の意識を変えることなどできない。想いを乗せすぎてはいけない。あくまでも冷静に、冷静に。遠くからそっと見つめるような気持ちで。

そう、私は常日頃から言ってるじゃないか。「ジャニオタと一般人の中間地点」って。年を食ってからジャニーズの世界に足を踏み入れた私は、若いころからジャニオタの方とはきっと根本的に考え方が違う。同じにはなれない。私はジャニオタではないし、キスマイ担でもない。普通の人よりちょっとキスマイが好きな程度の一般人。

キスマイのことを支えることができているなんて思ったことはない。さっき、「去年発売された円盤は全形態買ってるのに」とか言っちゃったけど、私一人がCDを買おうが買うまいがぶっちゃけどうなるわけでもあるまい。キスマイのことはファンでもなく、支えているのでもなく、言っちゃえば「観察対象」だ。

私が彼らに惹かれた理由の一つが、こんな時代に「国民的人気者になりたい」と公言しているところだった。現代は昔に比べて、人々の趣味が細分化し、テレビだけではなく、インターネット配信のような番組も充実し、どう考えても「国民的人気者」というものが生まれる土壌がなくなってきている。それでも愚直に「国民的人気者」をどうやって目指すのか、とても気になったし、その意気込みに強く惹かれたんだ。そうだ、その過程を遠くから観察すればいいんだ、観察対象だ、よしそれでいこう。

あくまでも観察対象だから、CDやDVDも研究の一環だし、私が何を言おうと本人達に影響はないし。結局本人達の問題やグループの問題は内部で解決してもらうしかないし、今回のことをうまく乗り越えられず、徐々に売り上げが落ち、勢いが落ち、緩やかに下降していってしまったとしても、それを見届けるのもまぁ、研究の一環かな、みたいな……。

そうすればもう、過度な期待を押し付けてしまうこともないし、傷つくこともない。一歩引こう。

ちょっと好きになりすぎた。 

 

……はぁ……。

本当はわかっていますよ。好きの度合いを自分で調整できたらそんな楽なことはない。「好きになりすぎてはいけない」とか思っている時点で、まだまだ好きだってこと。

「こんなことで悩みたくない」とか言ってる時点で、だいぶ悩んでいるってこと。

頭と心というのは一致するものではないということ。

色々言ってますが、、こうやってもどかしくてヤキモキしてしまうこの感情も、ファンにできることなど何もないとわかってるのにそれでも何かをしたくなってしまう衝動も、「これこそがアイドルを応援する醍醐味だよな」などと、この状況を妙に客観視してしまう私がいる。

そう、これでも誰かを好きになるのは辞められない。

はぁ、懲りないね、私も。

 

ごちゃごちゃ考えていることも全部吹き飛んで、楽しいから好き、楽しいからもっと見続けたいって、シンプルにそう思える日が戻ってくるといいな。どれくらいかかるかな。

 

*1:http://mgmcnlife.hatenablog.com/entry/2015/10/21/011000

*2:まぁ、恋愛が悪事なのかって言ったらそうじゃないのですが、例えとして

*3:2回言うところがあきらめの悪さを感じさせられますね・笑