重箱のすみ

アイドルとの距離感の取り方は、いつまでたっても難しい

わたしの道しるべ

(本記事は、舞祭組のシングル『道しるべ』の初回A・初回Bに収録されている特典映像の内容に言及しています。ご了承の上お進みください。)

 

2017年1月4日に発売された、舞祭組の4枚目のシングル『道しるべ』。これまでの3枚のシングルは中居正広が作詞・作曲を手掛けていたが、今回は舞祭組4人がセルフプロデュースで楽曲制作を行った。その初回生産限定盤Bには、『舞祭組10days合宿ガチドキュメント』と題して、4人が10日間、文字通り寝食を共にして、合宿で楽曲制作に取り掛かった様子が収録されている。

その初回Bの特典映像は、舞祭組4人が会議室に呼び出されるところから始まる。そして、顔は映っていないが、avexのスタッフさんが彼らに語り始める。2015年のコンサート中に中居が乱入して舞祭組のアルバム発売を発表したこと、その後中居とも何度か打ち合わせをしたこと、けれども、現在はその話を進めるのが難しいこと。そのため、舞祭組を今後もやるのかやらないのかも含めて、決断は全部4人に任されたこと。

それを聞いて二階堂さんは話し始める。「なんかさ、舞祭組で番組に出たときにさ、(アルバム)作ってくださいよって言ったんだけど、『それどころじゃねぇよ』みたいな感じで言われちゃって」。それを聞いて千賀さんが伏し目がちに続ける。

「それは冗談だって思ってたんだけどね…」

私はここで、いたたまれなくなって、DVDの再生を一旦止めてしまった。天を仰ぎながらため息をついた。

あぁ、ついに、この日が来てしまったか。

 

もしかしたら、他のグループのファンの方にとっては意外なことかもしれないけれど、実は、Kis-My-Ft2は、一度として、オフィシャルにSMAP解散について言及したことがない。雑誌や、ジャニーズウェブ内のブログで、なんとなくこの諸々を示唆しているんだろうなと思うような記載はあっても、直接語ったことは一度もない。他のグループでは、ニュースやワイドショー番組に出演しているメンバーがいる場合は、その人が番組内でコメントしている。また、2016年の紅白歌合戦に出場していたジャニーズのグループは、そのリハーサルの囲み取材でコメントを求められている。キスマイはそのどちらにも該当しない。そういう機会があるとすれば、舞台の発表記者会見だろうけれども、9月のDREAM BOYS、12月のジャニーズオールスターズアイランドの際も、キスマイのメンバーがSMAP解散にコメントを求められた様子はなかった。(もし、私が知らなかっただけで、コメントがあった場合は本当に申し訳ありません。その際は教えていただけるとありがたいです。そして私の情報収集能力の低さを笑ってください)

その状況を、「キスマイにはコメントする機会すら与えてもらえないのか」ととらえる方もいらっしゃったようだけれど、個人的には、キスマイには何も言ってほしくないと思っていた。以下は8月の私のツイート。

 

twitter.com

twitter.com

twitter.com

 

我ながら頭がおかしい。ちょっと何言ってるかわからない。今思い返してみても8月の後半は一番頭がおかしかった。

でも、この私の気持ちが通じたかのように、彼らは一年間沈黙を守り通した。

何度も言いますが、私の情報収集能力が低くて本当はオフィシャルで言及していた場面があったら申し訳ありません。どちらにしろ私は、この時まで、キスマイが、SMAPの諸々のことについて直接言及している姿を見たことがなかったのです。そう、千賀さんが「その時は冗談だって思ってたんだけどね」という日まで。

ついにこの日が来てしまった。彼らがその事実を知らないわけなんてない。けれども、知ってるんだっていうことを自分の目で確認してしまったことのショックは大きかった。でも、わかってる。頭ではわかってるんだよ。だけど頭と心が一致しない。

SMAP解散が確定していない世界線で生きているかのように振舞ってほしい」なんて、無理に決まっている。

だって、そうだったら、「道しるべ」という曲は生まれなかった。

 

 

話は少し前に戻る。

私がこの曲を初めて聴いたのは、2016年の12月26日だった。確か、当日に突然の告知で、文化放送の「レコメン」内で本日初解禁するよという告知があったと記憶している。

その日はスマスマの最終回だった。放送前から、納得なんて絶対できないだろうなと思っていたんだけど、最後の「世界に一つだけの花」を見て、中居の姿を見て、それは想像していた以上の納得できなさだった。疑問と無念さと遣る瀬無さばかりが残る。これで終わりだって言われても信じられなかった。

その直後に、いろんな思いに包まれながらも聴いた「道しるべ」。あまりの直球な歌詞にびっくりしてしまって。聞いた後にうまく言えないけれど、「つらい」「本当につらい」しか言えなくなってしまった。

率直な感想としては、「そこまで背負わなくていいんだよ」というのが一番の気持ちだった。ここまで直球な歌を作ってくれたことは、いちSMAPファンとして嬉しかった。けれどもそれ以上に、「ここまでする必要があるのだろうか」と思ってしまったことも事実で。だって、これから彼らに色んな声が飛んでくるかもしれない。例えば、「SMAP解散に便乗している商法だ」って思っている人もいるかもしれない。例えば、「私はSMAPがこれで終わりだなんて思っていないのに勝手に終わらせるな」って思っている人もいるかもしれない。本人達は純粋な気持ちだったとしても、どうやったって厳しい意見は飛んでくる。彼らにそういう思いをさせてしまうのも、なんだか申し訳ないなって思ってしまったのだった。一体誰目線なんだよって話だけれども。

そこまでして重い荷物を背負う必要があるのだろうか?

 

ずっとそう思っていた。けれど、初回Bの合宿ドキュメントで、楽曲制作に取り組んでいた姿は、ワイワイ大騒ぎして、ちょっぴりおバカで、それでも全力で。もちろん、この特典に入っている姿は本当に一部だし、カメラに映っていないところでは、大変なことも、きついことも、きっといっぱいあったと思うけれども。それでも、彼らのいいところが全部出ていたし、思っていたよりも軽い雰囲気だったので、それを見ることができて私の心も少し軽くなった。

それに続いて見た初回Aの、ミュージックビデオメイキング映像。撮影の裏側を見せていく途中で、4人に率直な「舞祭組への想い」をインタビューする場面がある。その時に、千賀さんは穏やかな笑顔で、こう語った。

 

ホントに嬉しいね。うーん。なんか、正直言うと、もしかしたらこのままなくなっちゃうんじゃないかとか、個人的に何もわからなかったから、ホントにすごい不安だったし…。でもこうやって、まぁ…まぁいろいろあったけども、まぁこうやって再スタートできて、ホントに幸せ。良かったなぁって。だから、今日のPV撮ってる時も、ホント何回か泣きそうになったもん。

(中略)

舞祭組っていうグループを組ませてもらって、他のジャニーズのグループにはない、すごい、こう…振り幅を感じたのね。「あぁ、これは俺達にしかできないものになるな」。すごい、この先大きな糧になるし、自分の中ですごい…大切な存在だなぁって。

 

 ……圧倒されてしまった。もう、ごめんねって思った。穏やかな笑顔で、だけどはっきりとした口調で、ストレートに思いを伝える姿。色んなことがあって、色んな思いがあっただろうに、「ホントに嬉しい」「ホントに幸せ」という言葉で、すべてを包み込んでしまう。

いろいろと厳しい言葉を投げかけられてしまうことなんて、本人はきっと承知の上だ。それでも、何をおいても、「嬉しい」「幸せ」という言葉が最初に来るんだね。強いね。本当に。私なんかが「彼らが色々言われてしまって大変だ」なんて、そんな心配は無用だよね。

千賀さんが大丈夫だって示してくれた。私が初めて道しるべを聞いて、「彼らが重い荷物を背負いすぎるのは心苦しい」って思っていたことに対して、本人が「幸せだ」ってハッキリ言ってくれた。だから、これで解決した…はずだった。

 

……それなのに、この気持ちはなんだろう。

自分が懸念していたことは解決したはずなのに、言い表しようのない苦しさ。道しるべを聞けば相変わらず、いい曲なのに「つらい」という言葉しか出てこない。この気持ちは何なんだろう。

そこで私は、改めて、自分の気持ちに向き合わなければいけなくなったんだ。他の人がどう思うかってことではない。結局、自分がどう思うかってことなんじゃないのか。「道しるべ」を聞いて、自分はどう思うのかを、ちゃんと考えなきゃいけないんじゃないのか。

本当は、どうしてつらいのか、最初からわかっていたくせに。

スマスマの最終回を見て、こんなのが最後なんて嫌だって思った。けれどもその直後に聴いた道しるべの歌詞で、本当にこれで終わりなんだって実感してしまった。時間ってもう戻らないんだって思い知らされてしまった。それを他の誰からでもない、彼らの言葉で聞いてしまった。それがつらかったって、わかっていたくせに。

「『これで終わりだなんて信じたくないのに勝手に終わらせるな』って思っている人もいるかもしれない」だなんて、見えない誰かのせいにしている場合ではない。本当はその言葉を言ってしまいたいのは、他の誰かではなく、今の自分だって、わかっていたくせに。

気付かないフリをして逃げようとしても、もう他人のせいにはできない。

 

頭と心が一致しない。

もう時間は戻らない。SMAPの5人の新しい道を応援するべきなんだ。頭ではわかっている。けれど心がついていかない。そんな中で発表された道しるべは、少々私には刺激が強かった。これが正解なんだってわかっている。だけど心がついていかない。そして、そんな私は「正しいファン」ではないのではないかなって思ってしまった。

だって、どう考えたって、舞祭組が言っていることのほうが圧倒的に正しい。「大好きな人が決めたことだから受け入れるよ。泣いたって仕方ない」っていうあまりにも強い言葉、圧倒的な正しさだ。これ以上の正しさはない。

どう考えたって、2016 年の後半に、「あ~つら……」「は~つら……」「生きるってしんどい……」などと言うだけだった私より、色んな気持ちがあろうともそれを整理して曲にしてまとめ上げた彼らの方が、圧倒的に正しい。

でも、時として、正しいことがすべて受け入れられるわけではないんだなっていうことも実感した。彼らと同じように思えない私は、置いて行かれてしまっているような気持ちになった。

圧倒的な正しさの前に、私は無力だった。

 

そんな私に転機が訪れたのは、1/22のAIR-G公開録音の放送だった。舞祭組は道しるべが発売された週に、全国各地を回って、地元のテレビやラジオ番組の公開収録を行っていた。AIR-Gは北海道のラジオ局で、私はradikoを使ってその放送を聴くことができたんだけれども、これがまたすごい放送で。1時間全部舞祭組だけ。じっくり話を掘り下げてくれて、楽曲のことや合宿の裏話などもたくさん聞くことができた。そして、今までの舞祭組のシングル4曲すべてを流してくれるという、嬉しすぎる心遣いだった。素敵な番組だったなぁ。

ちょっと話が逸れたけれど、そう、その放送の時に、横尾さんが、「この曲を聴いた人は感じ方がそれぞれ違ってもいいと思うし、違ってもいいように作った」という感じで言ってくれたんだ(すみません、録音していなかったので超うろ覚えで申し訳ないです)。

「感じ方が違ってもいい」という言葉、きっと横尾さんが思っていることと、私が思っていることはちょっと違う。多分横尾さんは、この道しるべの「大切な人へ向けた歌」っていうコンセプトを、その大切な人は特定の人じゃなくて誰でも、それぞれの大切な人に当てはめていいよっていう意味で言ったんだと思うんだ。だけど、私には、その「感じ方が違ってもいい」という言葉が本当に深く染みた。彼らと同じように思えない自分はダメだって、勝手に思い込んで追いつめて。そんな自分を解放してくれたように思えた。

人が物事を受け入れるのって、感情の問題だから、頭ではわかっていても、本当に受け止めるまでに時間はかかる。差は出るよ。でも、いつかは心から納得して次に進みたいって思ってはいるんです。

こんな気持ちも、わかってくれますか。私のこと、待っててくれますか。

 

私は、スマスマ最終回の直後にこんなツイートをした。

 

 

twitter.com

 

なんか、すっごい偉そうなことを言っているけれども、他人事のように言っているけれども、でも後から考えたらこれって、別に本人達だけじゃなくて、みんなに言えることなんじゃないかって思ったんだ。

私はSMAPができた後に生まれたので、SMAPがいない時代を生きたことがない。でもそれだけじゃない。この世界に、SMAP解散した後の時代を生きたことがある人は誰もいない。

なんでこんなことにって今でも思うし、どこかにSMAPが解散しなくてもすむような世界が存在してたんじゃないかって思うし、それでも、それでもさ。

SMAP解散してもさ、生きていかなきゃいけないんだよね、私たち。

これから先もずっと。

SMAPが解散していない世界で生きているかのように振舞ってほしい」なんて、私の思考がいかに浅はかだったことか。そんなユートピアは存在しない。

彼らが今いるのは、泥臭くて残酷な現実だ。

彼らが戦ってるのは、どこまでもどこまでも現実だ。

 

これからも一緒に生きていきたいの。

SMAPが解散している世界でどうやって生きていくか、私もわからないけど、きっとあなたたちだってわからない。

それでも前に進みたい。どうやって生きていくか、あなたたちを見ながら進みたいんです。

あの「大切な人」は、みんなの道しるべだったと思うけれど、私にとっては、キスマイが、舞祭組が、その姿が、道しるべのように思っています。

私の道しるべに、なってくれますか。

 

わかってます、わかってます、彼らにここまで求めるのは良くないと思っています。だから自重します。だけど、どうしようもなくつらくなった時、泣きたくなった時、頼ったり甘えたりしてもいいですか。

頭では、良くないとは思っています。だけど、彼らには、こんな気持ちも受け入れてくれるような強さもあるように、心では感じてしまうのです。

やっぱり、どうしても、頭と心は違うのです。

 

ジャニーズ楽曲大賞2016に投票してみました

今年も投票してみました!

ジャニーズ楽曲大賞2016

 

<楽曲部門>

1位:I Scream Night

楽しい時間にいつか終わりが来ることはみんなわかっていて、でもそれに気がつかない振りして歌い踊る。 「終わらせたくない」けれど終わらせないことはできないから、せめて最高の終わりにするために歌い騒ぐ。アゲアゲな曲調の中に、どうにも抗うことのできない切なさが浮かび上がってくる名曲。2016年のコンサートの最後に歌ってくれたことで、キラキラで切ない最高の夏の思い出になった。一生忘れられない。

 

2位:Flamingo

心地よいミディアムバラード。夕暮れ時のバーで静かに飲んでいる男女2人を想像しながら聴いていた。大切な人に想いを伝えたいのに伝えられない、好きだからこそ躊躇ってしまう、そんな様子を描いた大人の楽曲は、きっとこの年齢だからこそ挑戦できるもの。キスマイの7人も、この曲のように好きな人のことを想うことがあるのかな…などと勝手に想像して、勝手に愛しく切なくなる。

 

3位:Re:

いつも一方的に想いを伝えているファンからアイドルへの矢印を、アイドルが自らこちらへ向けてくれるとは。しかも、全員でファンへ向けた手紙を書いて、全員で吟味しながら取り上げるフレーズを選んで歌詞にしてくれる。北山さんが「抱えきれないほどの愛を感じている」と言ったように、こちらも抱えきれないほどのありがとうの思いを受け取らせてもらいました。

 

4位:MU-CHU-DE恋してる

ガツガツ激しく踊るクールな楽曲、Gravityのカップリングで、こちらは対照的にキラキラかわいいアイドルソング。キスマイといえばギラギラした曲というイメージがあるけれども、それを大切にしつつ、こういうポップで明るくてハッピー全開な曲もできる、どんな色にもなれるところがキスマイの魅力だなと思う。

 

5位:70億分の2

歌詞だけを見ると、男性が恋人の女性に歌っているように感じられるけれども、これを二階堂さんと千賀さんが歌うと、もうお互いのことを歌っているようにしか思えなくなりませんか。二階堂さんの「いつも心にいてくれるから そっと明日を迎えられる」という部分は、今回のツアーのパンフレットで二階堂さんが千賀さんに向けて言った言葉「ずっと隣で見ているよ」を知ると、一層味わい深いです。ただ、ここまで言っておいてなんなのですが、千賀さんの「今日も幸せだったかい 小さな幸せでいい」という言葉だけは、自分宛のように感じてもいいでしょうか。毎日仕事終わりに電車でこのフレーズを聞いて、自担に「今日も幸せだったかい」と聞いてもらって、それだけで嫌なことも浄化されるような気がします。

 

 

<現場部門>

Kis-My-Ft2 CONCERT TOUR 2016 I SCREAM

ツアーの日程が夏に集中していたので、あらゆる演出を使って「夏の風景」を表現していたところがとても楽しく、印象深かった。夏の日に爽やかにドライブしているような…みんなでパーティーをしているような…夕焼けを見ながら黄昏ているような…。歌とダンスはもちろん、ワイヤーや和太鼓やキスマイジェットなど、ジェットコースターのように激しく移り変わる様々な仕掛けは、あらゆるエンタメの最先端の要素をぎゅぎゅっと詰め込んだような感覚。夏のいろいろな表情を楽しむことができました。

 

 

<MV部門>

Get Ready

千賀さんが「今までで一番幸せ」と言うほど、やりたいことを詰め込んだMV。憧れの方と一緒に踊り、MVのカット割りも考え、今できる本人の最大限の努力と魅力がつまっている。ロサンゼルスをイメージしたような最高のロケーション(実際は日本)で、青い鮮やかな色のスーツで踊る千賀さんという映像の美しさもさることながら、やはり見せ場はダンス。基本引きで撮ってくれているので、ストレスなく余すところなく楽しめる。

 

 

<ベストバイ部門>

SMAP 25 YEARS

他のグループのファンの方にとっては、知らない曲も多いだろうと思います。でもそれでもいいので聴いてみて頂きたい。きっとあなたの人生の中で一度は触れたことのある曲があるはずだと思います。街で流れていた、学校の卒業式で歌ったことがある、オリンピックの時これ聴いたな…。なんでもいいです。あなただけの想い出を発掘し、大切にして頂きたいです。どうか届きますように。

 

 

<担当アンケート>

千賀健永

 

 

(ちなみに去年のはこちら)

mgmcnlife.hatenablog.com

 

 

(夏のキスマイ限定楽曲大賞のときはこちら)

mgmcnlife.hatenablog.com

 

拝啓、未来の私へ

拝啓、未来の私へ

 

こんばんは。私は、2016年12月のさゆです。

この文章は、いつ読むかはわからないけれど、未来の私に向けて書いています。

今、何年ですか。あなたは今何をしていますか。

仕事は順調ですか。今より少しは昇給していますか。してるといいですね。

結婚生活はどうですか。と言っても、多分まだしていませんね(笑)

……SMAPの5人は元気ですか?

 

これは、2016年12月の私が、いつ読むかわからないけれど、未来の私へ向けて書く、壮大な言い訳の手紙です。

どんなに苦しくても、つらくても、人の気持ちは移り変わる。

ちゃんと書いておかないと忘れてしまうかもしれないから、この一年のことを、改めてまとめてみることにしました。

 

2016年1月13日から、世界が変わってしまいました。

その前日、私は、つよぽんがゲストとして呼ばれていたテレビ朝日の「中居正広のミになる図書館」を見て、いっぱい笑っていました。つよぽんの自由奔放さと、それに呆れながらも付き合う中居*1の二人の関係性を、にやにやしながら見守って、あー楽しかったと思いながら眠りにつきました。

そして13日の朝、起きると、日刊スポーツとスポーツニッポンによる解散報道で、世間は大騒ぎになっていました。私は、前日に見た、中居とつよぽんの姿からは想像もできないこの事態に、本当に驚いてしまいました。

そこから、1月18日のあの生放送の公開謝罪。それ自体は、今思い出しても悲しいし怖いものだったし、世間的には非難ごうごうでイメージは悪くなってしまったものの、これからもSMAPを見続けていけるものだと思っていました。しかしその後、8月10日の解散決定報道。私は、1月の時にも「きっと最後は何とかなるって信じていいかな」などと書いていて。ちょっと楽観視しすぎていたのかもしれないと、そこで初めて気が付きました。

それからはもう、あまり記憶がありません。解散報道後の数週間、自分がどうやって生きていたか、あんまり思い出せません。無力感や絶望感、不信感に支配されて、どうしたらいいかわからなかった。大げさかもしれないけれど、11歳のころからずっと私を支えててくれていたものがなくなるという事態に対して、どうしたらいいのかわからなかった。

いろんな人が、いろんなことを言いました。そのたびにいろいろとショックを受けました。しかし中でも一番ショックだったのは、8月の「ミヤネ屋」での、コメンテーターの橋本五郎さんのコメントでした。

そもそも橋本さん*2は、1月のはじめの解散報道の直後に、このようにおっしゃっていた方でした。

今まで一生懸命育ててくれた人を大事にしようとすると、今の事務所と対立しなければいけない。そういう状況に追い込むということに対して、一体事務所はどう考えているのか。ようするに一つの財産なんですね、このグループは。単なる、事務所のイチ雇い人ではない。

これは私の考えと非常に近いものがありました。もちろん、詳しい内情など私にわかるわけはありませんが、芸能界に当たり前のようにある「事務所を出て独立するなんて恩知らず」みたいな考え方ではなくて、事務所を出るという選択肢があってもいいのではないかと思っていたからです。今まではそんなの許されないという画一的な対応だったかもしれないけれど、それが自由になってもいいのではないかと思っていたからです。しかし、ここまで切り込んでコメントしてくださる方はほとんどいませんでした。この時点では、どの番組のワイドショーのコメンテーターもみんな、「解散本当なのかなーいやだねーかなしいねー」みたいなテンションだったのです。だから私は、さまざまなしがらみなど気にせず、ハッキリ言ってくださったことに本当に感謝していたのです。

しかしその後8月、解散決定報道のあと、橋本さんは、「もう解散が決まったんだから、大人なんだから、最後は笑って爽やかに終わりなさい」的なことを仰っていました。

私は、当初のように、現状に疑問を呈してくださっていた橋本さんのコメントとの変わりように悲しくなってしまいました。けれど、橋本さんを責めるつもりはありません。もう、めんどくさくなっちゃったんだろうなって思います。最初は批判的に疑問を呈していたのに、8ヶ月の間、事務所外の人間には経緯が全く分からず、真相は闇の中。ブラックボックスの中で色々なことが決まってしまった。そして、それが許されることに対して、「芸能界とはこういうのがまかり通るものなんだ」と、めんどくさくなってしまったんでしょう。もう一回言いますが、橋本さんを責めるつもりはありません。芸能リポーターじゃないのに(だからこそ)、ここまでちゃんと言ってくださったことには本当に感謝しています。

ただ、これを通して改めて実感しました。人っていうのは変わるものなんだ。そして、変わってしまってもいいし、それが普通なのだと。

そう思ったら何だか、一歩引いて、状況を見られるようになってきたような気がしました。それが9月中旬くらいかな。

今までずっと、ずっと、一点を見つめて、事務所はひどい、何で事務所はこんなに冷たいんだと、ほとんどその一点の思いだけだった私ですが、そこから少し引いて、広く視野をとってみると、いろんな人がいて、いろんな意見があるということに気付きました。そしてちょうどその辺りから、「違う意見の人」に対する攻撃が強くなってきたことにも。

いろんな人がいて、いろんな意見がある。「事務所が全部悪いんだ!」って思っている一部のSMAPファン。そんなSMAPファンを見て「過激なスマオタのせいで事態が悪化している」って思う人。SMAPファンの中でも解散させまいと頑張る人、解散してほしくはないけどもう静かに見守る人、そしてもう解散してもいいんじゃないかと思っている人。みんな、往々にして、「前提」が違うのだ。

一生分かり合えない、一生分かり合えない。「本人達が辞めたいって言ってるのに署名して辞めさせないのは酷」って言ってる人と、「そもそも本人達が本当に辞めたいのかどうかわからない」って言ってる人は、前提が全然違うから、どんなに言葉を投げつけあっても一生分かり合えない。

一生分かり合えない、一生分かり合えない。「『SMAPを連れて出ていけ』って言ったのは事務所の方だから独立しようとしたのに」って言っている人と、「どんな理由があれ恩ある事務所から独立するのは非常識だ」って言ってる人は、きっと一生分かり合えない。

一生分かり合えない。一生分かり合えない。「SMAPは事務所からハブられていたんだ」って言っている人と、「事務所がハブったわけではなく後輩との共演を切ったのは飯島の方だ」って言っている人は、きっと一生分かり合えない。

一生分かり合えない。「恩ある事務所を辞めて独立しようということ自体が非常識」と考える人と、「これだけ貢献してきたんだから独立してもいいんじゃないか」って考える人。逆に、「酷い扱いをされてるんだから独立しようとするのは当たり前」と考える人。っていうかそもそも、「SMAPが本当に独立を考えていたとは思えない」っていう人もいるからもう余計一生分かり合えない。

一生分かり合えないよ。「SMAPは不仲じゃない!事務所の作ったシナリオだ!!」って言っている人と、「何で現実を受け入れられないの?」っていう人は、きっと一生分かり合えないよ。

私はどんな意見があってもいいと思っているけれど、自分と違う意見の人にひどいことばを投げつけあうのは本当にやめてほしい。そうしても、相手はあなたの思うようにはならない。

「前提」が違うんだから、それをいくら説明したって、納得できるはずがないんだよ。

わかりあえないよ絶対。全然、全然違うんだよ。

 

私は、いろんな意見を見て、いろんなことを考えて、そして今思っているのは、5人か、あるいは4人が、事務所を出ようとしていたのは本当なんだろうなということ。そして、ある程度のところまで独立の話が進んでいたけれど、何かしら条件面で折り合わないところがあり、それは双方が「許してもらって当然」「許さなくて当然」と思っていたところだったので、それ以上の話が進まなくなり、そこからそれでも独立したかった組と今後のことを考えて残る方向にした人で分かれてしまったのだろうな、と思っています。でもそれも当然、私が考えているだけで、根拠はありませんし、こちら側が知る由もありません。詳しい事情はきっと一生わからないのだろうなと思います。

私は当初、ジャニーズ事務所SMAPが気に入らなくて、嫌がらせしてて、解散させようとしてるんじゃないかと思ってた時期もありました。でも、今は、それもちょっと違うのかもしれないなって思います。なんか、事務所の一部幹部のみなさんは、SMAPのこと、好きとか嫌いとかじゃなくて、興味がなかったんじゃないかなって。

興味がないから、別に、「独立したいんだったらじゃいいよーどぞー」となるし、それでいろいろ条件を確認してたら、「それだけは譲れないよ当たり前でしょー」というところが出てきて、そしたらなんかメンバーが独立諦めたから、事務所に戻ってきたいって言ったから、「じゃどぞー」って言ったのに、なんか世間やファンから叩かれ、ファンからコンサートの要望が出たから「やってー」って説得したのに、本人達が納得しない上に解散って言いだしたから、「解散したいならどぞー」って言って、解散が決まったのに、それからも事務所は一部ファンから叩かれ、署名を受け取っても叩かれ、「何が悪かったの~?なんで叩かれなきゃいけないの~?」って……本当にそういう感覚なんじゃないだろうか。

もしそうだとしたら、これは、「嫌がらせを止めろ」というよりよっぽど難しい。

興味のない人に「興味を持って」って言っても、持ってくれるわけがない。

興味のない人に、興味を持たせる方法なんて、私にはわからないよ。

 

それに、責めるとしたら、言うとしたら、きっと、もっと前じゃなきゃいけなかったんだ。独立したいと思わなくても済むように、もっと双方でちゃんと話しあって、「別に興味なくてもいいですからすれ違いが起きないように意志の疎通だけはちゃんとやって頂きたい」って、もっと前から言うべきだったんだ、本当は。本当はちゃんと言うべきだったんだ。

でも私はそうしなかった。SMAPがおそらく事務所の大部分とうまくいっていないであろうことなんて明白だった。でも、彼らの「王道アイドルからはちょっと外れたところ」自体がSMAPらしさっていうところもあったから、余計その自体が見えづらくなっていた。それも含めてSMAPみたいなところがあったから。

去年のFNS歌謡祭のこと。会場は「飛天」で、アーティストが歌っているところを、他のアーティストが座って見る形式で。トリはSMAPだったんだけれども、その時にジャニーズのアーティストはもうテーブルにはいなかった。一体どういう事情かはわからないが、SMAPが歌い始める前に退場してしまったようだ*3。それを見ていたある方が「テーブルにジャニーズが誰も残っていないからSMAPの出番そろそろだよ」という感じで自虐的にツイートしていらっしゃって、私はそれを見て「ちょwwwつらすぎwwwww」とこれまた自虐的に処理してしまっていた。本当はすごく傷ついていた。けれどネタ的に笑って処理しないとやってられなかった。

こういうときに、一回一回、きちんと、抗議して、声をあげていたら、何か違ったんだろうか。

きっと、別にこういう時にファンが何を言おうが言うまいが、対して結果は変わらなかっただろう。それでも自分を納得させるために、もう少し動いておけばよかったのかもしれないという思いが残る。

 

だから、本来なら、今、もっと声をあげるべきなのかもしれない。そうしないときっと、未来の私が後悔する。そう、今これを読んでいるあなたが後悔する。それはわかっています。もし、何年も先に、新たな事実が明らかになったとして――例えばスマに対して圧力的なものがあって無理矢理解散させられるんだということがわかったとしたら――あなたは私を責めるかもしれませんね。どうしてスマのことを最後まで信じなかったんだって。どうしてあの時もっと本気で解散反対の声を上げなかったのかって。

そう思われても仕方ないと思います。でも、もう私は、今の私は、限界です。

一言で言うと、私が好きなSMAPではなくなってしまったような気がするのです。私は、解散ももちろん悲しいですが、それ以上に、私の求めているSMAP像と、今の姿が大きく変わってしまっていることが悲しいのです。

私は1月からずっと言ってきました。きっとファンの人達は大丈夫だと思う、何があってもついていく。けれど、一般の人達はそうではない、何でも信じられないし、何でもついて行けるなんてことはないだろう。だから、そういう人達にわかってもらえるような努力をしてほしいって。それはSMAPが、「ファン」だけではなく、「ファンではないけどなんか好き」程度の人達の心を掴んで大きくなってきたグループだからです。別にSMAPのことを追っかけてるってわけではないけど、5人の名前は言えるし、5人のキャラも知ってるし、スマスマも時々見るし、歌番組で見ると「やっぱSMAPってすげーなー」って思う程度の人達がたくさんいるはずです。その存在がSMAPというものを大きくしてくれたと思うのです。けれど、そういう人達は当然、「飯島さん」っていう存在なんて知らなかっただろうし、ジャニーズのこのここ数年激化してしまった派閥問題も知らないでしょう。だから突然こんなゴタゴタが巻き起こって、何が何だか分からないかもしれない。そういう人達にもわかってもらえる努力をしてほしいんです。

けれど実際は、そうやって、ファンじゃない人達に理解してもらえるような努力が、あまり見えてこなかったっていうのが正直なところのように思います。中でも私は、さまざまなバラエティ番組での中居の態度に段々、腹が立つようになってしまいました。中居は解散報道後しばらくしてから、バラエティでの場でウエンツ瑛士さんと共演した際に、ウエンツさんに対して「あの騒動でさぞかし喜んでたんでしょうね!?」などと言ったりしていました。さらに、「ナカイの窓」では、自分があえて席を外し、その間に出演していた芸人さん達が「SMAP解散オレはいやだよ~」のように言う場面がありました。それに加えて、キスマイの二階堂さんも出演していた、トークメインの番組で、「本人にしか分からないことがあると思います!」と発言し、これは別の話題だけれども、一連の騒動のことを想起させるような発言をしていたこともありました。

どうして、中居はどうして、遠回しなことばっかり言っているのでしょうか。

ここからが難しいところなのですが、同じ事態を見ていても、それに対してどう思うのか、どう捉えるのかというのは、人によって全然違うんです。「SMAPは例え事務所の圧力があったとしてもそれにおれるような人達ではない」と思う人と、「そんな強いSMAPでも窮地に立たされるほど今回の事務所の圧力は大きいんだ」って思う人は、もうそもそも考え方が全然違う。

私はやっぱり、SMAPにちゃんと語ってほしい。例え圧力があったとしても、それを跳ね飛ばして、自分たちの力でちゃんと言葉にしてほしいよ。もしかして、本当に言いたくても言えないような環境にあるのだとしたら、私のこういう言葉がさらに追いつめることになるかもしれないとも考えるし、そうなってしまったら苦しい。それでも、それでも、やっぱり思うんだよ、ねぇ、中居さん、このままじゃ嫌なんだよ。

……ねぇ、言えよ!!言えよ、全部!言いたいことがあるなら全部言えよ!「本人達にしかわからないことがあると思います!」じゃないよ、そこまで言ってるんだったら全部言えよ!!

スポーツ紙は基本的に全部事務所側の見解だ。それはそれで一つの真実なんだろう、でもSMAP側からの言い分は私達には全然わからない。あなたの言い分を教えてよ全部。今の状況に納得してないなら、言い分があるなら、最後まで戦って、裁判でも何でもすればいいよ。裁判なんてしたらアイドルという幻想が壊れると思う人もいるだろうけれど、私にしてみればもう、この一連の騒動が始まった時点で、そんなのとっくに壊れていた。だって、1月の時点で、私の職場の40代の女性の先輩達が、それまで一切SMAPの話なんてしているところを聞いたことない先輩達が、「SMAP大変なことになってるね~」「なんか、飯島さんっていうマネージャーさんが関係しているんでしょ~?」って言ってたんだよ。私はもうびっくりしたよ。特にファンではない人達にまで、こんなごたごたした状況が知られてしまってるんだからもう無理だよ。それなら徹底的にやってくれればいいよ。

それが無理なら、それが無理ならもう、話題にするのもやめてほしい。ネタにするのもやめてほしい。そしてウソでもいいから、最後は笑っている姿を見せてよ。SMAPでできることは全部やり切ったっていう姿を見せてよ。それがウソだとわかっていても、私は、騙されたフリして、そのウソを信じるよ。

どっちかにしてほしい。不満があることばかりにおわせて、こちらにやるせなさやもどかしさだけ残して。ファンに出来ることなんて、結局なんにもないんだよ。

こんな終わり方は嫌だ。「いつか再結成する日を信じて」「また集まりたくなるかもしれないから」って意見もあるかもしれない。確かにそれはわかる。私も信じたい。けれど、その「いつか」って、いつ来るのかわからないじゃないか。「いつか」なんてないよ、「いつか」なんて来ないよ。極端なことを言うけれど、明日生きているかどうかだってわからないんだよ。大きな災害を目の当たりにして、今の生活がいつか突然終わってしまうかもしれないって、今があるのは当たり前じゃないって、みんなそういう意識がどこかにあると思う。「いつか」なんてないよ。みんなに平等にあるのは今だけなんだ。今は今しかないんだよ。だから、「今」にちゃんと決着をつけてほしいんだよ。

そう思っているから、現状が、苦しくて、悔しくて、残念で。

つい数ヶ月ほど前の自分は、こんなに、メンバーを攻めてしまうようなことを言うとは思っていなかった。人って、変わるんですね。それを身をもって実感しました。

 

自分のめんどくささは、自分が一番よくわかっている。

だから例えばもし、SMAPが奇跡的に再結成することになったとしても、あなたはきっと「2016年に本気で解散阻止の声をあげなかった私は素直に喜ぶ権利がない……」「なんで私はあの時もっとがんばらなかったんだろう……」とかなんとか言うでしょう。もしそうなったとしたら、きっとそう思ってるでしょう。もうわかります。だってあなたは私なんですから。それはもうわかってる。

だけど、今の私は限界です。求めるSMAP像と、現在の状況が違うことに耐えられなくなってしまった。そして、それは誰か一人を責めればいいというものでもない。誰か明確な悪役がいて、その人を倒せば全てが解決するというならいいけれども、実際の世の中はそううまくいくものではないということもわかっています。だから気持ちのやり場がない。ずーっと長々書いてきましたけど、だからこれからどうするのかっていうのは自分でもよくわかりません。

どっちつかずの私の気持ちが、世の中の全ての人にわかってもらえるだなんて、最初から思っていません。

だけど、未来の私にだけはわかってほしいんです。

あなただけにはわかってほしい。

今の私のことを許してください。

あなたはきっとわかってくれると思っています。私は常日頃からずっと、「ファンじゃない人にどうやって届けるか」というところに苦心している人に惹かれるのです。私はいろんな人のいろんな意見にすぐに揺られてしまうけれど、これだけは私の絶対に譲れないところなんです。

好きな人は、多くの人に愛されて幸せに生きていてほしいんです。世の中のほとんどは「ファンじゃない人」です。厳しい目で見ている人達にも、いつか伝わってほしいなって思うんです。以前から度々言っていますが、長く活動を続けていくためには、濃いファンを獲得するのももちろんですが、「ファンじゃないけど結構好きだよ」と言ってくれる一般人を増やしていくことも大切だと思うから。そうやって、「好き」と「嫌い」できっぱり2等分するような感じではなくて、色々なレベルの「好き」があって、グラデーションのようになっていくのが理想だと思っています。SMAPはその立場をある種確立させた人達だと思います。それが彼ら自身のアイデンティティにもなっていると思うんです。だから、本当は、今そうやって、「ファンじゃない人にもどうやったら理解してもらえるか」ということをもっと考えてほしかった*4。それは私がどうしても譲れないところだし、もし現状解散は変わらないのだとしても、どうか本人達がそれをもう一回考え直して欲しいと思ってしまいます。

 

 

最後に一個だけ。

ここまで書いてきて、元も子もない話なんですが、ぶっちゃけ、未来の自分に向けて手紙を書きたいなら、わざわざインターネットで、全世界に見えるところに公開する必要ないですよね(笑)←

それでも公開するに至った理由が3点。

1つ目。本当に手紙を書いたら、あなた絶対なくすでしょ。服や靴でさえ平気でなくすんだから、手紙なんて絶対にすぐなくすでしょ。部屋片付けてますか?絶対片付いてないでしょ。片付けてくださいねちゃんと。……まぁ、だから、なくさないようにここに書きましたとさ(笑)

2つ目。公開するっていう目標がないと、絶対に書けないから。今こんなに苦しくても、つらくても、時が経てばきっとこの思いは次第に薄れていく。あなたが思い出そうとしても、思い出せないこともきっといっぱいあると思ったのです。今の感情は今しか書けないから。それでも、書こうとすると、うまくまとまらなくて、全然ペンが進まなくて、現実に直面するのがつらくて。だから、何としても年内中に公開するっていう目標のために気合いと根性で書ききりました。

そして、3つ目。……まぁ、1つ目と2つ目は……ぶっちゃけカモフラージュだよね笑……(←こんなすぐ白状するなら書かなきゃいいのに)

一番の理由は、今の私と同じように、日本のどこかで苦しんでいるSMAPファンと、少しでも気持ちを共有できたら良いなと思ったからです。

いろんな人が、いろんなことを言います。そしてどうしてもネット上で目立ってしまうのは、強い思いを持っている人の意見です。「全部事務所が悪いんだ!事務所のせいでSMAPは解散させられるんだ!!」って全面的に信じている人。署名活動や新聞の広告などで一生懸命活動する人。一方、他のグループのファンで、「事務所は何も悪くない、5人が勝手に分裂しただけ。他G担からしたら迷惑」って辛辣な意見を言っている人。また、SMAPファンだけれども、もうすっぱり諦めて個人の活動を応援しようという人もいらっしゃいます。

強い思いを持っている人達に共通するのは、「ぶれない」という点です。何があっても、ご自身の意見は変わらないし、揺るがない。私はそれが、悪いとは言わない。うらやましいと思ってしまうのです。

ブログやツイッターをやっていて、一番感じるのは、「ネット上で一番ダメージを受けやすいのは自分の意見を確定できない人だ」ということです。私は偉そうにこんなブログを開設し、好き勝手言い、今回の記事もほぼ1万字も書いていますが、いつだって大した主張はできていないのです。あれもわかる、それもわかると、いろんな人の意見を取り入れて、勝手に自滅していくのです。私は自分のことながら、それが本当につらくて、「自分の意見がどこかに固定できればいいのに」とずっと思っていました。事務所悪ならそれでもいい、SMAP解散反対ならそれでもいい、メンバーに不満をぶつけるならそれでもいい。でも、一つに固定できないのです。そういう思いが全部混ざり合っているのです。

そのことに対して苦悩していたとき、以前あるフォロワーさんから言っていただいた言葉を思い出しました。「真逆の意見に共感してしまったとしても、それを『揺れている』と捉えるのではなく、両方に共感していること自体が自分の意見だと思えるようになると、少し楽になりますよ」と。

複雑な事態には、複雑な要素が絡まり合っていて、その一つひとつに対する自分の考えは違う。世の中には自分の意見を確定させることができる人ばかりではない。そういう人達は目立つし、行動力もあるし、憧れることもあるけれど、それこそ「育ってきた環境が違うから」、そういうふうになりたいと思っても無理矢理なれるわけではないと思うのです。私の感情は誰かに完璧に理解してもらえるようなものでもないと思うし、それは私が他人に対する場合でもそうです。

だから、意見を確定できない人はきっと、それでも良いと思うのです。無理矢理どちらかに傾けようとしても、それが楽な道のように思えても、絶対、どこかでつらくなる。それも含めて自分です。複雑さに向き合う勇気を持つしかない。

私は、事務所にも腹が立つところはあるし、メンバーにも頭に来たことはあるし、こんな形でSMAPが終わってしまうのは本当に残念だけれども、だからといってどちらか一方が全て悪いとは言えないし、

解散は本当に悲しいけれども、もう十分私達のために生きてくれたんだからそろそろ自分のために生きてほしいという気持ちもあるし、

どうしてこんなことになったんだって思うし、こんなに好きじゃなければこんなにつらい思いをすることもなかったんだろうかって思うこともあるけれど、それでも、私がSMAPを好きだった期間の思い出が全て消えてもいいかって言ったらそんなことはありません。 

苦しいし、悔しいし、もどかしいけれど、私はきっとずっとSMAPが好きなのです。

きっと、未来の私――そう、今、これを読んでいる、あなたもそうでしょう?

 

今、何年ですか。あなたは今何をしていますか。SMAPの5人は元気ですか?

どんなに残念な最後になってしまったとしても、今まで好きだった歴史が変わるわけではない。SMAPに励まして支えてもらった私の人生が変わるわけではない。彼らの功績が消えるわけでもない。

あなたが、複雑さに向き合いつつも、今もSMAPのことを愛してくれていたら、私は嬉しく思います。

 

敬具

 

 

 

(1年間いろいろなことを書いてきました。人の意見が変わっていく様子をお楽しみください)

 

mgmcnlife.hatenablog.com

 

 

mgmcnlife.hatenablog.com

 

 

mgmcnlife.hatenablog.com

 

mgmcnlife.hatenablog.com

 

 

mgmcnlife.hatenablog.com

 

 

 

*1:あらためて言わせていただくと、私はSMAPの中で特に中居と木村は歴史上の人物のような偉大さを感じているので、「中居さん」と敬称をつけるのが逆に不自然に感じるため、こうやって呼んでいます。織田信長に「織田さん」って言わないのと同じようなものです

*2:細かいことなんですが、普通は橋本五郎さんのこと「ごろうさん」って呼ぶと思うんですけど、SMAPにもごろうさんがいるのでここは橋本さんにします・笑

*3:ちなみにキスマイは残っていたようだが、確かSMAPが歌っている時にはその姿は映らなかったと思う。歌の後の提供画面、そしてエンディングでその姿が確認できた

*4:まぁ現状はファンも理解できていないところではありますが

メンタルズタボロだった私がドリボを見に行った話

DREAM BOYS 2016、一ヶ月間本当にお疲れ様でした。全員ケガなく、事故なく、最後まで完走できて本当に良かった。毎公演全身全霊でぶつかっていくみんなの姿が、きっと多くの人の心に響いたと思います。月並みなことばだけど、頑張ってくれてありがとう。感動をありがとう。

さて、本当はこの30倍くらい書きたいことあるので早くブログを書きたいんですけど、時間がない&語彙力がない&そもそも書くのが遅いの三重苦で全く進んでいません。かなしい。

なので今日は、公演自体の感想ではなく、超個人的な話をお届けさせて頂きたいと思っております。公演そのものの感想は別に書きたいと思っています。ただの気持ち悪い自分語りですので(っていうか私のブログはたいていそうですが)、レポとか感想とかが読みたいんだよって方は他のところをあたっていただいた方が良いかと思います。どうぞよろしくお願いします。

 

 

 

私、今回のドリボはFCも帝劇枠も一般も全部ダメで、協力してくれたお友達もダメで、もう諦めかけていました。今年は観られないかもしれないなぁって。そんな私の元に、ある日、カード枠で当選したチケットが届いたのでした。その日は、8/14の午後でした。午前1時にSMAP解散報道が出た、その日の午後でした。

その日全然寝られてなかったし、メンタルはズタボロだし。誰が悪いか知らないけど、こんな事態になってしまったことへの不満でいっぱいだし。チケットを手にすることができて嬉しかった一方で、私はこんな調子で見に行っていいのか?楽しめるのか?と不安になってしまって。

でもね、そのチケットを持って観劇した日、本っ当に楽しくてね。自分でもびっくりするくらい楽しくてね。キラキラ輝いてる3人の姿が、そして甘い千賀さんの笑顔が見られて本当に嬉しくて、ワクワクして。忘れてた。エンターテイメントって、本来、こういう気持ちにさせてくれるものじゃないのかって。

傷ついたこと、納得できないこと、許せないこと。挙げ始めればキリがなくて。そのうちに、誰のことも信じられなくなって。8/14から2週間くらいずっと、ひどいメンタルだった。

キスマイの頑張ってる姿を見る度に「何でこんなに頑張ってるの。意味ないんだよ。どうせいつか解散するのに」。

8月の終わり、シャラサマがオリコン1位をとれないかもしれないという事態になって、みんながCDを買い足した、通称「追いシャララ」or「シャラサマ狩り」。その動きを見て、「こんなに頑張ったって事務所の上層部に気に入られなかったら解散させられるのに」。そんな思いがどうしても出てきてしまう。(とか言いつつ、計7枚も買ってる私は本当に矛盾している)

今でもそういう思いが完全に消えたわけじゃない。でも、そういうもどかしさや遣る瀬無さとは別のところでね、今、輝いてる千賀さんを見ていたいって。今、いつか来る終わりを恐れて目を背けてしまったら、きっと後悔するって、なんか、思ったんだよね。傷ついたことも許せないこともたくさんあるし、スマをそういう状況に追い込んだ場所に所属している人のことを愛し続けられる自信がないと思ったのも本当のところだけど、やっぱり、作品で返してくれたから。すごく良かったから。色々な気持ちとは立て分けて、あなたのことを見ていきたいんだよね。

 

実は、私がドリボを楽しめるのか不安だったのには、もう一つ理由があって。

時系列的に言うと逆なんだけれど、ドリボの今年の会見(6月末)で、「今年はジャニーさんの提案で大幅にストーリーのラストを変える」ということが発表された。

ジャニーさんのことが嫌いなわけじゃないんですよ。決してそんな訳ではないんですけど、なんか最近すごく思うのが、私はどんなにジャニーズの歴史を勉強しても、感覚レベルで、ジャニーズエンターテイメントの本質というものを理解できる日は来ないんじゃないかなって。どんなに好きでも、どんなに勉強しても、私は彼らの作るものの本当の良さがわからないんじゃないかって。それなら私はもう行かないほうがいいのかもしれないって思ってしまって。

けれどそんな中、キスマイ3人はドリボ関連の雑誌で「お芝居の要素を大切にする」と何度も強調してくれた。ストーリーを大切に作っていきたいといってくれた。その言葉だけで、なんだかすっと楽になった。

歌重視、ダンス重視、演舞やパフォーマンス重視、ジャニーズエンターテイメント感重視、カッコいい自担が見れれば何でも良い……などなど、あらゆる要素があるだけに、あらゆる見に行く理由がある。その中で、「お芝居やストーリー重視」の人の存在もちゃんと理解して、認めてくれてるのがありがたくて。当たり前のことなんだけど。だって舞台なんだから、ストーリー重視なのは当たり前のことなんだけど。でも私は鈍感だから、言ってくれないと安心できない。言ってくれて嬉しい。こういう場面で、キスマイのバランス感覚の良さを改めて思い知りました。私みたいな人をちゃんと拾ってくれるありがたさ。

そして実際見に行ってみて、その3人の意志や決意がはっきりと感じられました。確かに悲しい終わりかただったけれど、その一方で静かでとても美しくて。そしてそこに至るまでの流れがさらに整理されて見やすくなっているから、その展開を自然に受け入れることが出来るように感じられたのでした。もちろんこのお話の主人公はユウタだけど、ケントやトシヤの行動や、そこに至るまでの感情もしっかりと描かれているから、3人がそれぞれ主役というか。当たり前だけど、一人ひとりが、それぞれの人生をちゃんと生きているっていうことがはっきり感じられて、いい意味で3人が対等に見えたんですよね。

「ストーリーが変わる」って聞いた時、去年せっかく3人が何度も話し合って作り上げてきたものが壊れるのが嫌だなって、そう思ってしまったのが正直なところ。けれど実際見てみると、今までの3人が積み重ねてきたものの上に今年のストーリーがあるって、そう感じられたのがとても嬉しかったです。

 

 

もしかしたら、どこかで気持ちが切れて、私が今年のドリボを見に行けなかったかもしれなかった可能性は十分にあって。でも、気持ちを切らさないで、メンタルズタボロの中でも行けてよかった、本当に。

最近あまりにも色々なことが多すぎて、感情がぐちゃぐちゃで、もう良く分からなくなっていたんだなぁきっと。本来、アイドルを好きでいるって、ワクワクとか、ドキドキとか、キラキラを楽しみに行くものだよなって、それを糧に自分の人生を頑張って、自分の人生を輝かせてくれるものだよなって、そんな当たり前のことを改めて実感させてくれた。

 

 

 

千賀さんはいつだって私が苦しい時にダイレクトな言葉をくれるよね。

私が小さいことで悩んでいた時にキスログで「俺はマイナスなことでもプラスなことでも考えてしまう。でも、そういう自分好きだからいいの。その方が人の気持ちがわかる人間でいられる気がするからさ」って言っていたよね。今でも私、自分のめんどくささに拍車がかかって嫌な時、この言葉を思い出すの。

年末にちょっとだけ担降りしそうになったときに、新年の年賀状にダイレクトに「年が明けても好きでいてね!」って書いてくれてたよね。

いや、わかってるんだ。私は根がネガティブなので、365日のうち350日くらいネガティブなので、どんな言葉でも基本響くんだ(笑)

でもね、8/14、メンタルがズタボロだった、その日その時に届いたチケットで、大事なことを改めて感じさせてもらったよ。
いつだって、もうダメだと思った時に、絶妙なタイミングで引き戻してくれるから、もう当分離れるのは無理かなと思っている。
ねぇ、千賀さん、

これを運命って言うのかな?

 

本当は、今だけが楽しければいいっていう考えは好きじゃないんだ。それが自分のことだけだったらいい。でも、アイドルを追いかけながら「今だけが楽しければいい」って言い、いい時だけをかじらせてもらって、調子が悪くなったら離れてしまうのは、アイドルを消費しているような気がして。消耗品のように扱って、人として扱えていないような気がして。だから、あなたがどうなっても、事務所がどうなっても、見続けていける、支えていける覚悟があるくらいじゃないと、ファンをやりたくないんだ、本当は。

今のところの私には、そこまでの覚悟もなくて、っていうかメンタルがズタボロなのでいつまでこんな熱量を保てるのかも自分でもわからなくて、

それでも、今は今しかないから、今のあなたのことを見ていたい。

 

心が揺れても今は振り向かない。

 

『Kis-My-Ft2 楽曲大賞2016』に投票してみました!

Kis-My-Ft2楽曲大賞2016

1位:ドキドキでYEEEAAAHHH

『笑顔僕から君へと届けるよ』。アイドルだったら当たり前のことかもしれない、けれどこの当たり前のことを半永久的に続けるのは、本当に大変なことだ。それを承知の上で、彼らはこのシンプルなことを揺るぎなく誓ってくれたのだ。最高だ。キラキラしててみんなで盛り上がれるのに、祭りが終わる直前の花火のような、この曲が終わったら夢から醒めてしまうような。そんな、ちょっと痛さを感じる切なさがクセになる曲。

 

2位:I Scream Night

楽しい時間にいつか終わりが来ることはみんなわかっていて、でもそれに気がつかない振りして歌い踊る。 「終わらせたくない」と言いつつ、終わらせないことはできないから、せめて最高の終わりにするために歌い騒ぐ。アゲアゲな曲調の中に、どうにも抗うことのできない切なさが浮かび上がってくる名曲。

 

3位:ツバサ

シンプルで真っ直ぐな応援歌だけど、上手くいっている時だけを歌っている曲ではない。苦労や挫折を知っているキスマイだからこそ、曲に込められたメッセージがダイレクトに伝わってくる。元々素敵な曲ですが、彼らが歌うことによって一層良さが引き立つと思います。

 

4位:Kis-My-Calling!

ノリがよくて、程よくチャラくて。みんなで盛り上がれる曲だけれど、「人生の意味なんてのは(未来のコトなんてのは)考えたことないけど」というフレーズが差し込まれていることによって、ファンの前で笑顔を見せてくれる彼らにも、ふと不安になる時もあるかもしれないと感じた。でも、そういう時に、「みんなに出会えたからさ!」って言っているように、ファンという存在が支えになってくれたら嬉しいなって思う。

 

 5位:Love is you

とにもかくにも曲調が大好き。「愛の魔法」とか「愛が世界を救う」と言いつつ、歌詞でも曲調でも愛を貫く難しさを表現している。きっとこの2人は今まで様々な困難にぶち当たってきて、うまくいくことばかりではなくて、それでも愛の力を信じている(というストーリーを勝手に作り上げている)。愛の難しさや苦しさを痛いほど感じているのに、それでも人は愛から逃れることはできないんだな。美しく切なく大好きな曲です。

 

担当アンケート:千賀健永

 

 

あー、5曲選ぶの難しかったー!!

私という人間は本当に壊滅的に計画性が無いので、投票締切日の夜まで「どーしよっかなー」などとのんきに過ごしており、直前に焦り出し、結果投票したのは締め切り2分前(笑)。あまりにも時間がなかったため、4位と5位はコメントが書けなくて、曲名だけで投票しました。もったいないよなー、Love is youに対してこんなに熱い気持ちがあるのになぁ(笑)

皆様同じだと思いますが、純粋に楽曲の好みだけで選ぶのか、パフォーマンスの良さで選ぶのか、それともその曲に込められたストーリー込みで選ぶのかっていうのが本当に難しいですよね。私は悩んだのですが今回は、できるだけシンプルに楽曲の好みだけで選んでみました。その結果、エタマイとかブラホワ系の、ガシガシギラギラ踊る花火大会的な曲が一曲もなくなってしまった!これやばいな、キスマイファンらしくないかもしれない(笑)。

ただ、選ぶ基準というのは自分の中ではハッキリしていて、それは『明るい曲にしろバラード調の曲にしろ、<切なさ>を感じる曲が好き』ということなんです。だから、コメントにもバカみたいに「切なさ」というワードを多用しております。深刻な語彙力不足(笑)。

世の中は上手くいかないこと、苦しいこと、それでも乗り越えていかなければいけないことがたくさんある。自分の力だけではどうにもならない状況にぶつかって、楽しい時間は今だけで。そんな切なさを、忘れたフリして騒ぐのか、笑顔でクリアしていくのか、その苦しさを真正面から受け止めていくのか……。

<切なさ>をどう乗り越えていくのか。選んだ5曲は一見バラバラですが、多様な方面から、そのアプローチをしている曲のように思っています。

……でも、色々言いつつも、「キスマイが歌うからこそこの曲が引き立つ」とか言ってる時点で、楽曲じゃなくてストーリー込みで選択してますよね(笑)。だからホント支離滅裂で申し訳ないんですが、ただやっぱり、元々の楽曲の良さに、苦労や挫折を知っている彼らが歌っているからこそ、色がついて、説得力が生まれて、さらに響く曲になるのではないかなと思うのでした。

 

2位のISNのコメントで書きましたが、楽しい時間というものは永遠には続かなくて、そしてみんなもそれをわかっている。だからこそこの一瞬一瞬が、もう戻って来ないこの時間が、より一層輝きを増す。

私だって今大好きだけど、この熱量がいつまで続くかなんてわからないし、

彼らは本当に頑張っているけれど、いつか何かの大きな力によって突然歴史が終わらせられてしまう可能性だってある。

この世に、永遠なんてないよ。

それをみんなわかっているからこそ、<切なさ>を含んだ楽曲が、より一層輝きを増す。

これからも、彼らがどうやって切なさと向き合っていくのか、見ていきたいです。

 

 

しかしこんな基準で選んでいる人はほとんどいないだろう(笑)

なので結果発表とっても楽しみにしています!

 

 

 

(多分未だにこれが検索経由でこちらにいらした方の人気記事トップ↓)

mgmcnlife.hatenablog.com

 

私は彼らの、何が好きなのか? ― 『I SCREAM』 超・個人的な感想―

今年のKis-My-Ft2の4大ドームツアー『I SCREAM』、全日程無事完走、本当にお疲れ様でした!

今回私は、本当にたくさんの方にご協力頂き、大阪初日・2日目、そして東京4日間の計6公演を見させて頂きました。そこでいろいろと感じたことがあったので、それをつらつら書いていきたいと思っています。セトリや演出の詳細などには触れず、出来るだけネタバレなしで書いていきたいと思っていますが、DVDの発売を待ちたい方、ご自分が見る前に他の人の感想に触れるのが嫌な方はご注意ください。

あと…これは大変言いづらいのですが、今回のツアーが「大好き!全て好き!大絶賛!」というタイプの方は、お読み頂かないほうが良いかもしれません。批判ではないのですが、あまり全肯定している内容にはなっていないので…。ご自身で感じたことを大切にして頂きたいなと思いまして。けれどもちろん、最高に楽しかったし、メンバーのパフォーマンスは素晴らしかったです。彼らのセンスや努力を否定している訳では全くありません。その上で、色々と感じるところがあったということをご理解頂けると幸いです。加えて、私はキスマイのライブに行ったことがあるのは去年の『KIS-MY-WORLD』だけなので、基本的に比較対象がそれだけになってしまっています。また、便宜上「昔からのファン」とか「新規」とかいう言葉をたくさん使っていますけれども、当然、新規の方が全員同じ感想を抱いている訳はなく、あくまでこういう傾向なんじゃないかなっていうことを書いているだけですので、当てはまらない場合も多々あるかとは思いますがお許し頂けると幸いです。そして何より、私とは違う感想、違うご意見をお持ちの方もたくさんいらっしゃると思いますが、そういう方のご意見を否定するつもりで書いてる訳では一切、一切ありません。あくまでも、いちファン、いち新規、いちスマキス好きの意見ですので、「こういう風に感じた人もいるんだね~」程度に捉えて頂けると幸いです。

……よし、予防線はいーっぱい張ったぞ!ここで飽きてこの先に進めない人もいるに違いない!!(笑)

毎度毎度、言い訳がましい前置きが長すぎてすみません(笑)

 

 

7月1日。私は大阪に向かっていた。

私がキスマイの現場に行ったのは、去年9/20のKIS-MY-WORLD東京最終公演以来だった。DREAM BOYSはその前に入っていたし、WORLDの名古屋追加公演は、どうしても仕事が休めなくて見送ってしまった。それが本当に残念で、未だに引きずっていて。それに、今年の1月からの諸々で、精神的にだいぶ疲弊してしまっていて。色んな情報に不安をかられてしまう自分がいて、そういう真偽不明の見えないものより、目の前にある彼らの姿を信じたいって思った。自分の目で見て、自分の心で感じたことが全てだ。そこによくわからない第三者の噂話はいらない。だから、少しでも早く会いたかった。

そんな訳で、今回はどうしても初日に行きたくて、無理なスケジュールの遠征を強行してしまった。昼過ぎまで仕事して、職場を飛び出して最寄の駅に走る。ちょっとでも電車が遅れたら開演に間に合わないかもしれない。新幹線に乗れるまでドキドキで、落ち着かなくて、電車の中でも無意味に立っていた。もうこんなスケジュール二度と組まない(笑)

無事にたどり着いて京セラドームの中に入ると、そこには9ヶ月間ずっと待ち続けていた夢の世界が広がっていた。会場のフロアの作りは、メインステージから縦の花道が二本斜めにのびていて、ライブのタイトル通りアイスクリームを表現したもの。きらびやかな照明、オープニングのスクリ~マ~ズちゃんたちの可愛い注意事項。テンションは最高潮だった。

……なんだけれども。

 

初日公演終演後、なんとも言えないもやもやでいっぱいになった。そのもやもやの正体がなんなのか、その時点では上手く整理できなかった。楽しいコンサートだったのは間違いない。メンバーが最高のパフォーマンスをしてくれたのは間違いない。それなのに、満足しきれなかった自分がいた。なぜだろう。色々要因はあると思うので一つずつ書きだしていこうと思います。

一点目に、アルバム発売時に打ち出していた、ポップな雰囲気とのギャップっていうのがあるんだと思う。今回、アルバムの「I SCREAM」のロゴもすごくポップで、カラフルでぷくぷくしていてかわいいし、公式キャラクターのスクリ~マ~ズちゃん達も、アルバムのパッケージやスタッフブログなどに登場してきて、ライブが始まる前からじわじわと愛しさが増していた。けれども、実際ライブが始まってみたら、今回はかなり硬派な印象で。大喜利もないし、転換VTRもない。私はせっかくスクリ~マ~ズちゃんを作って、こんなに前面に押し出しているんだから、メンバーがスクリ~マ~ズちゃんと遊ぶVTRくらいはあると思っていた。さらに、衣装も、アルバムのジャケ写のようなカラフルな感じが少なくて、なんて言うんだろうな、やっぱり、「硬派」っていう言葉が一番しっくりくる。今回はかなり「可愛いキスマイ」のという要素が少なかった印象だった。

二点目、意外と、声出せる曲が少なかったっていうこと。これは本当に個人的な事情なんだけれども、私はもうどうしてもメンバーが登場しても、近くに来ても、キャーキャー言うことが出来なくて。黙って双眼鏡を構えてしまう。楽しんでない訳じゃないんですよ。だけど、どうしても気持ちが引いてしまう。声が出せない。だから、逆に、曲中に「ここでC&Rして!」って決まっている曲の方が好きなんですよね。去年だったら、序盤にエビバデ、中盤にラキセ、アゲてくぜ!、ドキYEAH、アンコールにキスコー。けれど今回は、そういう曲は結構少なくて、声が出しづらかったという印象。だから、参加するというより、見ている時間が多かった気がするんですよね。

で、これは三点目にも繋がるんだけど、「ショー」的な要素が強いなということ。和太鼓パフォーマンスは本当にかっこよくて、いいものを見せて頂いたなって思ってるんだけど、参加型ではないかなぁって思ったのが正直なところ。私は別に、そんなに参加したいって思っている訳ではなくて、どちらかというと自分のスタンスは「鑑賞」だから、ショー的な要素が強いのは自分の好みに合ってる方ではあると思うんだけど、去年のを一回体感してしまうと物足りなさが出てきてしまうのだった。

最後四点目。これはもう感覚の話なのですが、今回のコンサートは「ジャニーズの文脈」を知っている人の方が楽しめたんじゃないかなぁ、ということ。「ジャニーズの文脈」という曖昧な言葉を使って申し訳ないんだけれど、私としてはそう感じた。

何をもって「ジャニーズらしい」とするのかというのは難しくて、私自身も自分で書いているくせによくわかってないのですが。今回で言うと、例えば、セトリの曲順。前回のWORLDは、比較的似た系統の曲をブロックごとに集めていて、「このブロックはかわいい系」「ここはガシガシ踊る系」「みんなで盛り上がれる系」のように、テーマが素人目にもわかりやすかった印象だった。けれど今回は、とにかく曲のテンションの落差が激しい。ノリノリの曲から急にバラード。ガシガシ踊る系の曲から急にかわいい系。まるでジェットコースターのような展開の速さだった。で、その展開の速さが、まるでドリボのようだなって思ったのだった。去年一回しか見ていないくせに、「ドリボのようだな」なんて偉そうなことを言える立場ではないんだけれども、本当に中盤、初日のシャラサマのあたりで「なんかこれはドリボだな」ってすごく思ったんですよね。そしたら、そこから和太鼓パフォーマンスに繋がって行ったので、あぁ、やっぱり私の感覚は間違っていないかもしれないと。

今回北山さんがやりたかったのはきっと、新たな挑戦というより、原点回帰だ。伝統的なジャニーズ文化に乗っ取っている様式美のようなもの。だから、少々穿った見方をすれば……新規が試されているのかもしれないと思った。僕らは本当はこういうことがやりたいけど、これについてこられるのかな?って、言われているような気がしてしまったのだ。

何となくだけれど、もう初日のライブ中に、ライブ見ている最中に、おそらく今回は昔からのファンの方にとってはかなり満足する内容になっているだろうなっていうことは予想できていた。終演後、実際そういう評判のツイートがたくさん流れてきていた。でも、新規で、特に新規の中でもより最近ファンになった人達にとっては、少々厳しい内容だなとも思っていた。「新規」と一言で言っても、その範囲は様々で。おそらくその言葉は、「デビュー後にファンになった人」という意味で使われることが思うんだけれど、もうデビューから5年経っているし、新規の中にも幅がある。だから、新規と言っても、デビュー後すぐにファンになった人達は、もしジャニーズ文化初心者だったとしても、もう何年かコンサートを見てきてキスマイに育ててきてもらってるんだろうなって。だからこそ今年、こういう趣向の違うことをやっても、ついて行ける下地があるんだろうなって思った。けれど、私はまだまだで。ベタなこと言うけど、やっぱり、「テレビで見ているキスマイが目の前にいる」感をもう少し味わいたかった。ベタなこと言うけど、やっぱり、エビバデとかしははとかを踊ってるところを見たかった。けれどもう、キスマイファン全体の層から見たら、こういう人の方が少数派なんだろうなとはわかってる。

だから今回は、「今までアイドルのコンサートなんて行ったことないし、テレビでキスマイのことを見ただけなんだけどライブに行ってみたい!」という、アイドルのコンサート未体験の方達は誘いづらいなぁと思ってしまったのが正直なところ。逆に、キスマイはあまり見たことなくても、ジャニーズの他G担の人なら楽しむことができたんじゃないかな。

……ライブ中、そしてライブ直後に、ここまで考えてしまう私、本当に気持ち悪いよね(笑) 

 

それで、この事態の何がショックだったかというと、エンドロールに思いっきり、

[Producer JURIE.K]

って書いてあるのを見てしまったからというのがあるんだと思う。

WORLDは、ガシガシ踊る系の曲はもちろんのこと、かわいい系、声出せる系、大喜利、転換VTR、近くに来てくれるフライング……様々な要素があって、総合エンターテイメントのような印象だった。去年見てる当時は全然気付かなかったんだけど、今思えば、かなり「テレビでのキスマイ」が好きな人にわかりやすいように、だいぶ寄せてくれてたんだろうなぁ。対して、ジャニーズの伝統的文化に回帰する「ショー」的要素が強い印象だった今回のコンサート。 飯島班からジュリー班に移動したタイミングだから、こういうことが出来たのかな……?

多分、そうではなくて、その時々でやりたいことが違ったり、今年と同じようなことを去年やろうと思ってもできるもんではなかったんだろうとは思う。でも、どうしたってタイミングが悪いというか、そう見えてしまうよね。そして、おそらく多くの人にとっては今年の方が楽しめただろうから、これから「管轄が変わって本当によかったね」っていう言葉の波が押し寄せて来るんだろうなって思うとそれが本当につらかった。

加えて、最近、宮田さんが10000字インタビューでも「全員の意見を取り入れすぎてしまうと、何を表現したかったのかわからなくなってしまう。北山さんは自分なりのやり方を模索している」と語っていたり、今年のパンフレットでも二階堂さんが「北山さんは時として憎まれ役になってしまう」*1的なことを言っていたり。私はそれを読んで、そうだよなぁ、色々あるよなぁ、引っ張っていく人は大変だよなぁなんて思っていたんだけど、まさか自分がその厳しいことを言う立場になってしまうなんて。今回のコンサートで、私みたいな意見が来るかもしれないということをわかっていたんだろうなぁと思ったり。

 

私はずっと、コンサートに行く時は、かっこいいキスマイを見に行きたいって思っていた。本人達も「テレビのバラエティとは違う俺達」「カッコつけられるのは一年のうちここだけ」みたいなことを何度も言っていたし、私自身もそれを楽しみにしているつもりだった。それなのに、初日が終わってこの気持ちはなんだろう。カッコいいキスマイがいっぱい見られて、好きだなって思うポイントはたくさんあったはずなのに、この気持ちはなんだろう。

私は彼らの、何が好きなんだろう。

今回、去年とはまた違った挑戦をしているんだったら、それを応援するべきなんじゃないのか。こんなにカッコイイパフォーマンスを見せてくれたのに、それが好みではないんだったら、それはもう離れるべきってことなんじゃないのか。

そんな気持ちに追い打ちをかけてきたのが、7/1の夜に更新された、キスマイの新しいプロフィール写真だった。

 

f:id:mgmcnlife:20160820212850j:plain

カッコイイんだけど、カッコイイんだけど、申し訳ないけど、マジで好みじゃない!!(笑)←←

せっかく、こんな個性大爆発集団の7人なのに、それぞれのキャラクターが見えてくる写真じゃない。親しみやすさが感じられない。没個性。もったいない。クールでオシャレでカッコイイのはわかってるよ、でも、マジで、マジで好みじゃn(←しつこい)

 

多分、私の中には二つの自分がいて。カッコイイキスマイが見たいし、迫力に圧倒されたいし、突き放されたいし。そういうところを期待して行っている。でもその一方で、どんな人にも愛される、どんな立場の人が見に行っても親しみを感じることが出来る、つまり、今までジャニーズ文化に親しみのない一般層にリーチできるKis-My-Ft2の姿が好きっていう気持ちもあるのだ。だから、その二つ目のところが、あまり実感できなかったっていうのがあったんだと思う。

そしてその、「ジャニーズに親しみのない一般層にリーチできる」というのはやっぱり、飯島班の特徴なんだろうなと感じるのだ。もちろん飯島班の売り出し方はいいところばかりではないし、私だって全てを肯定するつもりはない。SMAPとキスマイが好きだけれど、わざわざ『飯島班だから好きになった訳じゃなくて、好きになった人がたまたま飯島班』というのを自分のスローガンにしていたくらいだ。 けれど、もしかしたらそうでもなかったのか…?などと思ってしまい。私はいわゆる派閥問題で、SMAPファンとして色々憤ることはあっても、キスマイファンとして大きな影響を受けたと感じることはあまりなかった。大きなことは、namcoのタイアップが中途半端な形で突然終わってしまったこと、北山さんのラジオ「ナニキタ」が終わってしまったこと、キスミントの契約が終わってしまったことだけど、普段のレギュラー番組の雰囲気は相変わらずだったので、安心して見ていられるところがあった。それはもちろん、本人達や現場のスタッフさん達がそう感じさせないように、見えないところですごく努力してくれていたんだと思うんだけれど。だから、その問題がここで、こんなに、ずっしり来るとは思っていなかった……。

私はずっと、『Kis-My-Ft2』が好きなのではなくて、「カッコ悪いところも上手くいかないところもさらけだして、けれどだからこそ親しみやすさが生まれて、ジャニーズに興味がなかった老若男女を取り込んで、国民的アイドルを目指すことができる」という『Kis-My-Ft2のストーリー』が好きだっただけなのかもしれない。

 飯島班のKis-My-Ft2しか愛せないのかもしれない。

こんなに好きなのに、これからの彼らが進む方向が愛せないのかもしれない。

私は自分がそんなことを思うと思っていなかったから、自分がそう思ってしまったこと自体にひどく動揺して、その事実を受け入れられなくて。

9ヶ月ずっと楽しみにしていたのに、私は何をしに大阪へ来たんだろうって。

大阪初日が終わった後、別で入っていたNEWS&関ジュ担のお友達*2と合流して、飲みに行って、申し訳ないなと思いながらもその子にずっとこんな感じの話を聞いてもらって*3。青りんごサワー*4*5で乾杯して、日付が変わるまで飲んで。彼女と別れて、ホテルの最寄りの駅について、深夜1時過ぎに*6スーツケース*7をガラガラ引きずりながら15分くらい歩いて*8ホテルに向かった*9。その間もずっと考えていた。

私は彼らの、何が好きなんだろう。

私、何をしに大阪に来たんだろう。

 

 

翌日。私は、こんなメンタルでいいのかなって思いながらも、2日目の公演を見るために京セラドームへ向かった。 だけど、その不安は無用だった。 演出やセトリが大きく変わった訳でもないのに、なんだかびっくりするくらい楽しかった。

その要因は自分でもあまり確信が持てないんだけど、一つは、単純に、一回入らせてもらったから今回のコンサートの楽しみ方がわかったっていうのがあるのかもしれない。前半のメガ☆ラブの時に、ここで声を出さないと後半かなり声出しできるところが少なくなるっていうことはわかっていたので、めっちゃ声出してみたり(しかしアラサーがLOVEラブって言うのは精神的につらかった・笑)。曲調が激しく変わるジェットコースターのようなセトリにもだいぶ慣れてきた。

そしてもう一つは、彼らが、今までやってきたことを捨てるわけではないっていうのを感じられたからかなと思う。

細かいところなんだけど、初日はRe:が終わって、アンコールの1曲目で舞祭組コーナーになり、「やっちゃった!!」を披露してくれた。2日目からは、それが中盤になり、北山さんのソロの前になった。そうすることによって、曲終わりの舞祭組と、これからソロをやる北山さんとの絡みのパートが出来る。絡み自体はそんなに長くないんだけど、舞祭組4人で「北山がキタキタ!」とか「ギターでこの曲弾いてよ!」とかダル絡みをして(笑)、北山さんが「俺の時間なの!!!」って怒るところとか、なんか可愛くて。初日は、ジグザグLOVE終わりのSnow manが、センステからメインステに向かって「北山さ~ん♪」って甘えに行っていて、北山さんが「なんだよ~」と言ったりして。それもそれで貴重で可愛らしかったんだけれども、ちょっとでもメンバー同士が絡む所を増やしてくれたっていうところで、「テレビ的」なキスマイが好きな人達にも響くピースを大切にしてくれているっていうことも感じられた。

当たり前だけど、自問しておいてなんなんだけど、「キスマイが好きなのか、キスマイの作るストーリーが好きなのか」なんて、不毛な問いだよね。彼ら自身と、彼らの作って来たストーリーとは切り離せるものではない。だからこそ、彼らがこれからどういうストーリーを作っていくのか、見ていきたいんだよね。昔からジャニオタの人達も、ジャニーズ新規の人達も、双方にバランスをとりながら満足させてくれるような世界をどうやって作っていくか、見ていきたいんだよね。もしかしたら、ジャニーズ文化の基礎知識がない私は、彼らが表現したい世界が100%理解できていないのかもしれない。表層的なところだけしか見れてないのかもしれない。それでも楽しんでいいかなぁ。スキって言っていいかなぁ。

そんなことを思いながら、気付けば気持ちが抑えられなくなって、東京4日間、我を忘れて彼らを追いかけてしまいましたとさ(笑)←

 

私はKis-My-Ft2の何が好きなのか。

カッコ悪いところも上手くいかないところもさらけだして、親しみやすさが生まれて、ジャニーズに興味がなかった老若男女を取り込んで、国民的アイドルを目指しているけれども、ジャニオタか一般層かという二択をとるのではなく、双方を満足させようと努力する姿勢、です。

さらっと書いてしまったけれど、これは本当に大変なことだと思うし、この過程では予想もできなかった困難なことがたくさん出てくると思うし。けれど、それを実現させていく軌跡を見ていきたいなって思ってるんだ。

正直、これからのキスマイについて行けるかどうか自信がないっていうのも本当のところで、未来のことはどんな誰も絶対なんてありえないって思ってて、だけど、今、大好きなのは本当なんだ。相反すること言ってるのはわかってるけど、ついていけるか自信がなくても、今大好きなのは本当なんだ。

飯島班だから好きになったわけじゃなくて、好きになった人がたまたま飯島班だったんだけど、それでも飯島班のキスマイが好きだったし、だからこれから好きでいられるかどうかわかんないし、

それでも、それでも、今大好きなのは本当なんだ。

 

 

今回のツアーの最後、I Scream Nightで 花火と光の中でびしょ濡れになりながら踊る7人の姿を見て、間違いなく、私がこれからの人生で「2016年の夏」と聞いて一番に思い出すのは、この景色だなぁと思った。

楽しさも、笑いも、ドキドキも、ときめきも、苦しさも、もどかしい気持ちも、個人的な葛藤も、

全部全部包み込んで、終わらせたくない夏が終わっていった。

 

*1:全文引用するのはあまり良くないと思うのでだいぶニュアンスで書いています

*2:彼女は私がキスマイにハマってしまう前から別ルートでのお友達でした

*3:こんな話に付き合ってくれるなんて本当に感謝

*4:自担カラーだからね

*5:実際には緑だったけど

*6:知らない地をこんな時間に一人で歩くなんて危ないよね

*7:1泊2日なのにスーツケース持っていかなくてもよかったなって途中で気付いた

*8:意外と遠かった

*9:っていうか私、このどうでもいい個人的な話ばかりのパートに文字数割きすぎじゃない?

これから私、どうやって生きていこうかな

はぁ。

これから私、どうやって生きていこうかなぁ。

 

以下、何の結論もなく、だらだら書きますね。

13日の夜、21時くらいでしたっけ。最初にサイゾーが「SMAP、明日14日に「解散」発表! 歴史に幕を下ろす」ってタイトルで、明日のスポーツ紙はみんなこの話題だぞっていうことを先に示して。そして、それから慎吾のスマステ生出演が終わった直後、14日の午前1時にスポーツ紙が一斉に発表。っていうか、外野の客観的な意見ですけど、せっかく情報統制してても、サイゾーにバレちゃって先に発表されちゃうなんて、普通にねぇ、恥ずかしいねぇ。

最初にサイゾーの一報が入って来た時は、信じてない人が大勢だったと思う。確かに、いつもの私だったら「またか~今度はなに~?」って感じだったと思うんだけれども、今回は信じさせられてしまう条件がそろっていた。それは、サイゾーの独自記事や憶測記事ではなく、明日他のメディアにこの情報が載るということだったからというのが一つ。そしてもう一つは、先週、週刊文春に載った、飯島さんの独占インタビューを読んでしまったからだった。

インタビューの内容自体は、特に衝撃的な新事実が載っているというわけでもなかった。文春の記者も大したことないなと思ってしまったのだが、そちらはとりあえず飯島さんのコメントが取れればよかったのだろう。逆に飯島さんも、一部のファンからは文春のインタビューに答えたことで余計な燃料を与えてしまったんじゃないか、と懸念されていたけれども、とりあえずこの辺りで一回はインタビューに答えておかないと、また記者からしつこく追い回されることになっていただろうから、仕方がなかったんじゃないかな。

飯島さんは終始冷静に語り、27時間テレビに出演していた中居のこともテレビで見ていたことなどを話した。けれども、一点だけ。文春の記者が、SMAPの不仲説について訊くと、その時だけは涙を流して「私からは何も言えないです」と言ったというのだ。

これがなかなかなダメージだった。それまで、SMAPの不仲説が出ていても「はいはい」と軽く受け流し、最近慎吾がコンサートなどを拒否しているなどと報じられた『香取の乱』の時にも「香取の乱www新しいキャッチフレーズ誕生したwwwww』のように結構面白がってしまっていた。だから、飯島さんが明確に否定しなかった時に、初めて、これは本当に大変な事態になっているのかもしれないって思った。それが、8/5くらいだったかなぁ。

なので、「解散」という報道がされた時に、「いやだ」とか「なんで」というよりも「本当にこうなってしまったのか」っていう気持ちが大きかったなぁ。この道は、この選択肢は、きっと前からあって、けれど、ギリギリのところでこちらを選ばずに来られると思っていた。それが少しの違いでこちらの道へ来てしまった。今でも、SMAPが解散を選ばなくてもいいルートが、パラレルワールドが、存在するような気がしてならない。

 

でもね、「本当にこうなってしまったのか」とは言ったけれど、納得して受け入れている訳ではないんだよ。各種報道には疑問が残る所ばかりだよ。 

ジャニーズ事務所が発表した公式文書には、「一部のメンバーが嫌だって言ったから解散します。私達は説得を頑張ったんですよ」っていう言い訳が長々と書かれていた。わかった、あなた達の言い分はわかったよ。でもさ、そもそも、一部のメンバーがもう活動を続けられないとまで思ったことの発端は、あなた方にあったんじゃありませんか。そもそもファンは、1月から、何が起こっているのかさっぱりわかっていないんです。もし、そちらに言いたいことがあるなら、そこから説明してくれませんか。どうして飯島さんは辞めることになったのか。それによってSMAPにどういう影響があったのか。なぜSMAPは謝らなければいけなかったのか。そこからです。

「一部のメンバーが嫌だって言ったから」じゃないですよ。こちらとしては、SMAPの育ての親を追放しておいて、メンバーのモチベーションを奪っておいて、その上さらに休業か解散かっていう残酷な決断を迫っておいて、「本人のやる気がないからしょうがない……」って言ってるように見えるんですよ。あなた達のせいだよ。

スポーツ紙や週刊誌の記者も適当なことばかり言っている。スポニチの芸能部長は「今までのグループの解散と違うところは、今までは本人達の問題だったけれども、今回は事務所のトップと元マネージャーの確執から生まれた悲劇だ」みたいなことを言っていた。FRIDAYは「一度は日常を取り戻したSMAPだったが、結局5人の関係は修復されず、解散へと突き進むことになった。国民的アイドルの最後としてはあまりにも悲しい幕引きだ」なんて書いている。

……いや、何を他人事みたいに言ってるの?自分達がSMAPを追い詰めてきた当事者のくせに、何言ってるの?あんた達のせいだよ。いじめの結果だよ。酷い例えで申し訳ないけど、いじめをしていた人間が、いじめていた相手が自殺してしまった時に「まさか死ぬとは思わなかった」って言ってるのと同じだよ。この件の問題の本質を追究しようとするジャーナリズム精神など欠片も感じられず、今まで散々、面白おかしく煽っておいて、「悲劇的だ」「悲しい」ってさ、何を言ってるの。

お前らのせいだ。

 

世間的には、今回のことはどう捉えられているんだろうねえ。Yahooニュースのコメント欄とかを見ていると、「これでよかったんじゃない」とか「40歳を超えたら自分の好きなことをやらせてあげればいいのに」みたいな意見もある。

確かにそういう意見もわかる。でも、それは、SMAP本人が考えて、納得して、決断した結果ならという前提だ。今回はどうしても、これはメンバーの本心なのだろうかっていう疑問が出てきてしまう。彼らはこれまでずっと、SMAPが当たり前のように続く未来を語ってくれていた。もちろんそれは当たり前なんかではなく、努力の積み重ねで、でも彼らにはそれを引き受けてくれる覚悟があった。つらい時、苦しい時、人生に疲れた時、いつも笑顔で居てくれる彼らが、どれだけの覚悟でそこにいてくれたことか。だから、こんな終わり方になってしまうのが本当に残念で仕方ないんだ。

例え解散が本当に本人達の意志だったとしても、誰よりもファンのことを考えてくれて、特に震災後にたくさんの人と触れ合うことでその土地土地の人達がどれだけ笑顔になったのかを知っている彼らが、最後にコンサートもできない状況ってどんななのかな。誰よりもファンに会いたいって思ってくれてるはずだと思うんだけどな。

もし本当に終わってしまうとしても、こんな終わり方はやっぱり嫌だな。

 

 

どうしたらいいんだろうね。どうするべきなんだろうね。

なんかね、もうわかんなくなっちゃったんだよね。

こんな終わり方はSMAP本人が望んでない、って思っている。何かしら追い詰められてしまって、今の状況を選ぶしかなかったんじゃないかって。

でもそれも、結局は私の憶測でしかない。これがメンバーの本心じゃないはずだって言ったって、それを確かめる方法はどこにもない。今までSMAPを見てきて、その言葉を信じればいいのかもしれないけれど、でもどこかで、もしかしたら人は変わってしまうのかもしれないって思ってしまう。考えが変わった彼らが選択した道ならそれを応援した方がいいのかな。もうそれもよくわからない。

ずっと前から思ってたんだけど、私はアイドルファンをやる上で、確実に「意志」と「決断力」が足りないなって。 

「これはSMAPの本心ではないはずだ。こんな言葉は信じない。今からでも解散を阻止するために戦おう」って言っている人達は、素晴らしい行動力だし、素晴らしい精神力だと思う。

「彼らが決断したことを尊重して、12/31までは精一杯応援しよう」って言っている人達も、もちろんそれはそれでいいと思う。どう行動するかはその人の自由だ。

……で、私はどうしようね。 

自分のスタンスを確定させないと後々しんどくなるのは自分だ。それなのに、これからこうやって応援して行きたいという「意志」が足りない。こうやって応援して行こうという「決断力」もない。ただただ、人だかりを遠くからぼーっと見つめているような気分だ。今は何も考えられない。SMAP存続のために戦っても結局何も変わらなかったらと思うと怖い。彼らの決断を受け入れても、後から「やっぱりあのとき諦めなければよかった」って思ってしまったら怖い。ファンなんて無力だって思っちゃった方が楽だ。何も変わらなかった時ショックを受けないから。

 

さっきもちょこっと書いたけど、やっぱりSMAPのすごさは、ずっとトップで居続けて、人々の思いを受け止めながら輝き続けてくれていることだと思うんだ。それは、震災などで大変な被害を受けて傷ついた方々はもちろんのこと、日々の小さな戦いに挑む人達だってそうだ。私だってそうだった。人生の節目節目に、大切なSMAPの曲があった。

衝撃を受けるほど励まされたLet It Be*1

初めて買ったCDはらいおんハート。

中学生活で不安なことがあった時に何度も繰り返し聴いたFreeBird。

高校の先輩の卒業式で吹奏楽部として演奏したのは世界に一つだけの花

東日本大震災でおおげさじゃなく国民を励ましてくれたオリジナルスマイルとはじまりのうた。

仕事で凹むことがあった時に泣きながら聴いたJoy!!。

全部全部大切な思い出で。そうやって、人生の隣にいつもSMAPがいてくれた。

これから私、どうやって生きていくんだろうね。

 

 

はぁ。本当は、Kis-My-Ft2の今年のコンサートの感想を書こうと思っていたところだったのに。本当に楽しかったのに。この件のショックが大きすぎて、どんどん記憶が薄れていってしまっているのが本当につらいわ。感想いつになるのかな。ただでさえ書くのめちゃくちゃ遅いのに私(笑)←

キスマイには何の罪もないのに、それでもふと考えてしまう。

彼らはいつも、何度も、俺らについてこいって言ってくれる。最新の10000字インタビューの玉森さんは「とことんついてこい、絶対に後悔させないから」と力強く明言している。今回のツアーでも、北山さんが最後のRe:で「5周年ですけれども、これから6年、7年…とどんどん続いていきますんで、これからも僕らの背中を押してください」的なことを言ってくれている。そして二階堂さんに至っては、今年に入ってから、雑誌でもツアーのパンフレットでも「7人ずっと一緒」「何があっても僕らの絆は離れないし崩れないから絶対についてきて」ということを、何度も何度も言ってくれていて、今回の経緯について詳細は知らないものの、近くで見てるだけに何か感じるところはずっとあったんだろうなって思ってしまう。余談だけども、二階堂さんの中居リスペクトは最近本当にすごくて、バラエティでの表情とか口調とか、間の取り方とかがより一層似てきた気がする。あと、今回のツアーでも、二階堂さんの姿が、中居が憑依したのかと見間違うほどの瞬間が何度もあったので、何かしらでご覧になれる機会があれば見てください(←適当すぎ)

で、キスマイはそういう風に、何度も発信してくれていて、それは本当に心強いことなんだけれども。でもその一方で、その言葉を信じた先の未来に何があるんだろうって思ってしまう。

だって、SMAPだってそう言っていたんだよ、ずっと。ずっと未来を信じさせてくれていたんだよ。それなのに、どんなに頑張っても、ファンの知らないところで、お偉いさんの一声で、今までの歴史が全部終わらせられてしまう可能性があるってことを突きつけられてしまったんだよ。

それでも7人が頑張るのはわかっている。スピードを緩めることなんてしないのはわかってる。近年SMAPの一番近くにいた後輩として、ジャニーズに興味がなかった老若男女を取り込んで、国民的アイドルを目指すことはきっとこれからも変わらない。きっと変わらないだろうからこそ、今はそれを見ているのがちょっとつらい。彼らにSMAPと同じつらさを味わってほしくはない。その時にまた、ファンは無力だって感じたくもない。

 

 

来週のスマスマ面白そう、来月の新曲いいね、来年のツアーで会えるのを楽しみに頑張ろう……そうやって、少しずつ先の未来を明るく照らしてくれていた。

この世の中に永遠なんてない。でも、永遠を信じさせてくれた。それがSMAPだった。

 

 

はぁ。

これから私、何を信じて、

何を心のよりどころにして、

どうやって生きていこうかな。

*1:詳しくはこちらで…ってこれもだいぶ長いんですが→Let It Be ―ゆるゆるSMAPファン13年目の私が今思うこと―